京都大学大学院医学研究科 脳病態生理学講座 臨床神経学(脳神経内科)

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お知らせ

令和6年

脳磁図てんかん検査の人工知能を用いた自動化の多施設共同研究(令和6年1月11日)

対象研究名:パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討

 

1.研究の対象

2010年4月から2025年3月までに京都大学医学部附属病院で脳磁図てんかん検査を受けられた方

2.研究目的・方法

脳磁図てんかん検査の解析には知識、経験に加えて多大な時間を要します。そこで人工知能を用いた検査の省力化の技術を開発、臨床応用することを最終目的として、本研究では、大阪大学、株式会社リコー等との多施設共同研究により、当院を含む研究参加施設における過去の検査結果を用いて至適方法を探索します。
研究期間:研究の許可日 ~ 西暦2025年3月31日

3.研究に用いる試料・情報の種類

現行の当院脳磁計が2004年に設置されて以降に行われたてんかん臨床検査のデータを用います。参考情報として、診療カルテに記載・登録されている病名、診療録、検査結果等を用いる可能性がありますが、個人が特定できるような情報は用いません。

4.外部への試料・情報の提供

当院で行った検査のデータを大阪大学に提供してデータ解析を行います。データを大阪大学に提供する際には、個人が特定できるような情報(個人情報)を削除して提供します。提供するデータはこの研究に参加している研究者以外は利用しません。個人との対応表を作成して、対応表は当院の研究責任者が保管・管理します。データの提供は記録媒体を用いて郵送もしくは直接手渡しにて行います。データ解析にはリコーが開発した人工知能を用いた自動解析ソフトを用います。また当院においてもデータ解析を行います。

5.利用または提供を開始する予定日

研究機関の長の実施許可日以降

6.利益相反について

本研究は大阪大学とリコーと各分担研究機関の共同研究「脳磁計の計測・解析手法の研究開発」の共同研究費により行われます。株式会社リコーは開発したソフトウェアを無償で大阪大学ならびに分担研究機関に提供します。
研究を行うときにその研究を行う組織あるいは個人(以下「研究者」という。)が特定の企業から研究費・資金などの提供を受けていると、その企業に有利となるように研究者が研究結果を改ざんあるいは解釈したり、また都合の悪い研究結果を無視するのではないかと疑われやすい状態になっていると言えます。(こうした状態を「利益相反」といいます。)
そのような疑念を持たれないよう、またそのような不正行為が実際に行われないようにするため、この研究における当院の研究者の利益相反は、京都大学利益相反ポリシー、京都大学利益相反マネジメント規程に従い、京都大学臨床研究利益相反審査委員会において適切に審査しています。

7.倫理審査と許可

本研究は、大阪大学医学部附属病院観察研究等倫理審査委員会の審査を受け、京都大学医学部附属病院長の許可を得て実施します。

8.研究組織

本研究に参加する研究機関と研究責任者は以下の通りです。
代表研究機関
大阪大学 平田雅之
分担研究機関
静岡てんかん・神経医療センター 芳村 勝城
大阪市立大学 宇田 武弘
北斗病院 鴫原 良仁
熊谷総合病院 鴫原 良仁
広島大学病院 飯田 幸治
京都大学 池田 昭夫
株式会社 リコー 長谷川 史裕

9.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
京都大学医学部 脳神経内科 松橋 眞生 (てんかん・運動異常生理学講座)
(Tel) 075-751-3111 (代表)

 

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令和5年

情報公開文書(令和5年10月18日)

1.研究の名称:アルツハイマー病における進行度別のバイオマーカ探索

 

2.

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部および附属病院 医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を得て実施します

3.研究機関名・研究責任者

京都大学医学研究科認知症制御学講座 後藤和也

4.研究の目的・意義

アルツハイマー病は、特定のタンパク質が脳内に異常蓄積する神経変性疾患です。具体的には、アミロイドβ蛋白(Aβ)やタウ蛋白が認知機能低下出現の約20年前より蓄積することが知られています。臨床症状に加えて様々な検査により診断の精度は上昇しておりますが、病気の各ステージにおいてどのような因子が関わっているのかはまだはっきりとわかっておりません。本研究では血液、脳脊髄液を用いて、アルツハイマー病の進行度別の原因探索を目的とします。

5.研究実施期間

倫理委員会承認後、2024年3月31日まで行います。

6.対象となる試料・情報の取得期間

2015年2月1日から2022年10月31日までに京都大学医学部附属病院脳神経内科で血液、脳脊髄液を採取された患者のうち、臨床的にアルツハイマー病と診断された患者さん、および疾患コントロールとしてアルツハイマー病を呈さなかった患者さんの保存検体です。保存検体のうち、診療目的で採取した残余検体または将来の医学研究への二次利用に同意をされた検体となります。

7.試料・情報の利用目的・利用方法

京大病院脳神経内科で保存されている研究対象者の血清、脳脊髄液は、京大医学部医学研究科認知症制御学講座で解析を行います。他の機関へ提供されることはありません。

8.利用する試料・情報の項目

利用する試料は京大病院脳神経内科で採取された保存検体のうち、診療目的で採取した残余検体または将来の医学研究への二次利用に同意をされた血清、脳脊髄液で、利用する情報はそれに関連する診療情報(年齢、性別、疾患名、臨床経過、各種検査所見、身体所見など)です。

9.共同研究機関名・責任者

福祉村病院 長寿医学研究所/神経病理研究所 神経病理研究所
副所長 金田 大太

10.試料・情報の管理に関する責任者

京都大学医学研究科認知症制御学講座 後藤和也

11.本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

12.個人情報の取り扱いに関して

患者さんの個人の特定につながる情報はすべて匿名化してデータ集計・解析を行います。研究成果を学会や論文では発表する際にも、完全に匿名化します。匿名化を条件に、論文などの発表後少なくとも10年はデータを保管します。

13.研究資金・利益相反

この研究は、京都大学とCyn-K LLCとの共同研究契約に基づき、実施されます。そのため、先の共同研究契約に基づいてCyn-K LLCより研究費の提供を受けます。資金提供者である上野隆司は研究の企画立案、論文執筆に関与します。利益相反については、京都大学利益相反ポリシー、京都大学利益相反マネジメント規程に従い、京都大学臨床研究利益相反審査委員会において適切に審査しています。

14.問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科認知症制御学講座 後藤和也
(TEL) 075-366-7455
京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 臨床研究相談窓口
(TEL) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan*kuhp.kyoto-u.ac.jp (E-mailは*を@に変えてください)

 

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京都大学医学部附属病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和5年12月6日)

対象研究名:パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討

 

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院において、2016年6月より「パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討」(承認番号:R0494)にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質の1つであるドパミンが不足し特徴的な運動症状が現れる病気と捉えられてきました。その進展はある一定の様式に従うという仮説によって理解されるようになっていますが、現在支持されているこの仮説では説明が難しい臨床所見も存在します。例えば、パーキンソン病では特徴的な運動症状だけでなく認知機能障害、精神症状、感覚障害、自律神経症状など多彩な症状が見られることがありますが、この仮説では説明できるのは一部に過ぎません。また、主症状によって手の震えが強い人・動作が遅くなる人などいくつかのタイプに分かれ、タイプごとに経過に伴う変化の様子が異なることが指摘されていますが、こうした所見も解釈は困難です。
パーキンソン病では、現在考えられている仮説とは違った進展様式があるのではないかと私たちは考えパーキンソン病及び関連疾患患者さんに認められるさまざまな症候を調べ、発現頻度や重症度が疾患進行に伴ってどのように変化するかを調査して参りました。
この度多数例収載したデータを用い、京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座とも共同して研究を遂行する予定としました。この研究のため、ご協力頂いた際のデータを京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座とも共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。本研究につきましては、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けて実施されております。

研究期間

2016年6月21日から2033年6月20日までの予定です。

個人情報の取り扱いに関して

研究対象者情報は仮名化します。研究成果を学会や論文で発表する際にも、完全に仮名化します。仮名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究の資金・利益相反

本研究は、運営費および国立研究発法人日本医療研究開発機構 戦略推進部 脳と心の研究課「戦略的国際脳科学研究推進プログラム」および科学研究費基盤研究(B)「神経画像ガイド下で認知予備能を活用するリハビリテーションの開発」および寄附金「神経伝達と脳機能研究助成」を資金源とします。利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査されています。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科  脳神経内科  高橋良輔

情報管理責任者

京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 近未来システム・技術創造部門 澤本 伸克

問い合わせ等の窓口

本研究の相談等窓口:
京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学系専攻 近未来システム・技術創造部門
澤本 伸克、島 淳
(Tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 臨床研究相談窓口
(Tel) 075-751-4748 
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

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情報公開文書(令和5年12月1日)2023年7月29日 第8版

1.研究の名称

中枢神経免疫疾患における病態解析

2.倫理審査と許可

京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けて実施しています。

3.研究機関の名称、研究責任者の氏名

髙橋良輔 京都大学医学部附属病院 脳病態生理学講座 臨床神経学 教授

≪共同研究機関≫
京都大学医学研究科 免疫細胞生物学 上野英樹, 吉富啓之
関西医科大学総合医療センター(神経内科)  研究責任者:近藤誉之
公益財団法人 田附興風会北野病院(神経内科)  研究責任者:髙橋牧郎
独立財政法人国立病院機構京都医療センター(神経内科)  研究責任者:井内盛遠
社会福祉法人 恩賜財団大阪府済生会野江病院(神経内科) 研究責任者:河野隆一
愛媛大学医学部(難病・高齢医療学講座)  研究責任者:越智博文
京都府立医科大学(神経内科)  研究責任者:藤井 ちひろ
京都府立医科大学 分子病態病理学 研究責任者:伊東恭子
日本赤十字社 大阪赤十字病院(神経内科) 研究責任者:尾崎彰彦
University of Bordeaux 研究責任者:Nathalie Schmitt
新潟大学脳研究所 病理学分野 研究責任者:他田真理

4.研究の目的・意義

免疫が関与する中枢性疾患には主に多発性硬化症や視神経脊髄炎などが含まれ、近年日本において増加しています。これらの疾患は、自己蛋白(抗原)に対する白血球の免疫応答が亢進し、発症すると考えられています。また再発を繰り返しながら障害が進行し、早期の治療開始によって進行を抑制できるとされています。したがって、早期に適切に診断して治療を検討する必要があります。しかしながら、期待どおりの治療効果が得られないこともあるため、治療の効果予測をするためにも、病態分類が必要となります。
また、急性脳炎においては精神症状、けいれん発作や意識障害など様々な脳炎症状が出現することが知られております。その他にも、多数の神経疾患の中に、原因として免疫が関与することが明らかとなってきました。
私たちは、神経疾患の病型による免疫応答の違いを調べるために、様々な抗原に対する白血球の活性化を解析し、また髄液なども含めて自己抗体を測定することで、今後の神経疾患の診断や治療、再発予防に役立てたいと考えています。

5.研究実施期間

2015年10月27日から2028年10月26日 今後研究期間の延長も検討しています。

6.対象となる試料・情報の取得期間

2018年4月1日から2023年7月31日の間に、京都大学医学部附属病院脳神経内科において、血液もしくは髄液の採取をした方で、下記に合致する方
対象となる方:多発性硬化症、視神経脊髄炎、てんかん、そのほかの神経疾患の診断あるいは疑いで当院を受診され、検査をされた方で、条件に合致する場合

7.試料・情報の利用目的・利用方法

病態解明を目指し、当院において、保管時に「生体試料の保管と将来の研究利用についての説明文書」を用いて書面により同意をいただいた方について、中枢性脱髄性疾患患者さんや脳炎などの患者さんと、それ以外の神経疾患患者さん、健常者とを比較します。

8.利用または提供する試料・情報の項目

保存された血液、髄液、組織を解析します。細胞の性質を明らかにするために、遺伝子発現状況を解析することがあります(病気の直接の原因遺伝子や親から子へ遺伝するものではありません)。カルテに記載されている情報(年齢、性別、既往歴、内服歴)についても確認します。

9.利用または提供を開始する予定日

研究機関の長の実施許可日から

10.試料・情報の管理について責任を有する者の氏名または名称 

髙橋良輔 京都大学医学部附属病院 脳病態生理学講座 臨床神経学 教授

11.研究対象者またはその代理人の求めに応じて、研究対象者が識別される試料・情報の利用または他の研究機関への提供を停止すること及びその方法

ご自身の試料・情報を研究に利用されたくない方は、連絡先までその旨お知らせ頂ければ、解析対象から削除します。

12.他の研究対象者等の個人情報および知的財産の保護等に支障がない範囲内での研究に関する資料の入手・閲覧する方法

他の研究対象者等の個人情報及び知的財産に支障がない範囲で研究に関する資料の入手・閲覧が可能です。希望される方は、問合せ窓口までお知らせください。

13.研究資金・利益相反

1)研究資金の種類および提供者
種類:奨学寄附金 提供者:一般社団法人日本血液製剤機構 2)提供者と研究者との関係
資金提供者の研究の企画、運営、解析、論文執筆に関与はありません。 3)利益相反
利益相反について、京都大学利益相反ポリシー、京都大学利益相反マネジメント規程に従い、京都大学臨床研究利益相反審査委員会において適切に審査しています。

14.研究対象者およびその関係者からの求めや相談等への対応方法

1)研究課題ごとの相談窓口
京都大学医学部附属病院 脳神経内科 担当者:錦織、高田、篠藤、藤田、平田
(Tel) 075-751-3766
2)京都大学の苦情等の相談窓口
京都大学医学部附属病院 臨床研究相談窓口
(Tel)075-751-4748
(E-mail)ctsodan*kuhp.kyoto-u.ac.jp (E-mailは*を@に変えてください)

 

説明文書(令和5年11月15日)

1.研究の名称

医療・介護の専門職視点に基づく高齢者の認知レジリエンスに影響を与える個人的要因と環境的要因の検討

2.倫理審査と許可

京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会の審査を受け、研究科長の許可を受けて実施しています。

3.研究機関の名称、研究責任者の氏名

京都大学大学院医学研究科臨床神経学 准教授 葛谷 聡

4.研究の目的・意義

超高齢社会で急増する認知症の代表疾患であるアルツハイマー病は発症の20年以上前よりアミロイドβ蛋白の沈着が始まり、早い段階からアミロイドβ蛋白を標的とした薬剤による治療の重要性が謳われています。一方、我々はアルツハイマー病の脳内変化による認知機能低下を修復、予防し認知機能維持に働く「認知レジリエンス」に着目しました。米国では修道女の認知機能について生前若い頃から死後まで長期的な追跡研究が行われており、死後に脳を調べたところ、若い頃の文章作成能力が高いと脳でアルツハイマー病が進行しても、生前の認知機能が損なわれなかった例が報告され、知的活動に富んだライフスタイルが認知レジリエンスの促進因子の一つとして注目されています。しかしながら認知レジリエンスの実体はまだ明らかになっておらず、臨床の場においても認知レジリエンスを検出する手法も確立しておりません。
本研究では、医療・介護の専門職視点に基づく高齢者の認知レジリエンスに影響を与える個人的要因と環境的要因の検討を目的とします。個人差が大きいとされる認知レジリエンスの実態解明は適切な認知症予防・早期介入の個別化医療に重要な手がかりとなり得ます。医療・介護の多職種の専門家視点を通じて、様々な角度から高齢者における認知レジリエンスの臨床的指標を見出すことで、将来的にこれまでに類のない実用的な認知レジリエンス測定尺度の開発に寄与することが期待されます。

5.研究の方法

電子メールにて研究対象者に送信されるGoogleフォームによるWebアンケートのURLに研究対象者が自らアクセスし、回答を行うことによって研究対象者がGoogleフォームに自動的に登録されます。登録された研究対象者にWebアンケートを実施し調査します。Webアンケートは属性に関する5問と高齢者CRに関する論点についての19問の計24問となります。 京都大学大学院医学研究科臨床神経学の関連病院および人間健康科学在宅医療・認知症学分野の協力施設の関係者代表に電子メールで本研究の説明と協力を依頼します。続いて関係者代表から各施設内の認知症患者を含む高齢者の治療やケアに関する多職種協働の経験者に電子メールに添付されている本説明文書とGoogleフォームによるWebアンケートのURLが転送され、同意した研究対象者が各自でアクセスしてWebアンケートに回答して頂きます。さらに本アンケートの協力者が知り合いの他施設該当者に依頼メールを転送することで、雪だるま式サンプリングを実施します。

6.研究実施期間

研究機関の長の実施許可日から2025年3月31日まで。

7.研究の対象として選定された理由

各施設の関係者代表および本アンケートの協力者により、本研究対象者の選択基準である認知症患者を含む高齢者医療に関する多職種協働の経験者(医師、看護師、薬剤師、リハビリ療法士、臨床心理士、ソーシャルワーカー、介護支援専門員など)に該当すると考えられたからです。

8.研究対象者の負担並びに予測されるリスクおよび利益

Webベースの質問票を用いた研究であり、質問の回答に要する時間(拘束時間)は15-20分程度であることから、研究対象者の負担は特に問題にならないと考えます。本研究を通じて、研究対象者に直接的な利益は生じませんが、研究成果により将来の認知症医療の進歩に貢献できる可能性があります。

9.同意撤回の可否

本研究は本人の特定ができない無記名アンケート調査のため、回答後に同意撤回はできません。

10.研究の実施に同意しない場合の不利益

アンケート調査依頼文に明確に意思が確認できるようチェックボックスを設け、アンケートの返却を以て同意とみなすことで研究対象者が研究への参加を拒否できる機会を提供しています。同意されない場合も何ら不利益を受けることはありません。

11.研究に関する情報公開の方法

京都大学大学院医学研究科臨床神経学のホームページ上で研究内容(変更を含む)を公開します。

12.他の研究対象者等の個人情報等の保護、研究に支障がない範囲での研究に関する資料の入手・閲覧の方法

11に記載の通り、京都大学大学院医学研究科臨床神経学のホームページ上で研究内容(変更を含む)を公開しておりますが、本研究は本人の特定ができない無記名アンケート調査のため、回答後にデータの入手・閲覧はできません。

13.個人情報等の取扱い

本研究は無記名自記式のWebアンケートを用いた調査研究であり、取得する情報に個人情報、要配慮個人情報は含まれません。安全管理措置として、データ管理HDDは京都大学大学院医学研究科臨床神経学第6研究室の保管庫にて鍵をかけて保管し、研究責任者と情報管理責任者のみが同室内で情報を扱うようにします。また、保管してある部屋の入口を施錠することで物理的区画への不正アクセス、外部からの不正アクセスを防止します。データを閲覧するPCにはセキュリティソフトをインストールすることで外部からの不正アクセスを防止します。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

1)試料・情報等の保管期間
情報は、論文等の発表後少なくとも10年間は保管します。
2)試料・情報等の保管方法(漏えい、混交、盗難、紛失等の防止対策)
Webアンケートで取得した情報・データに関しては、パスワードつきのパソコンで保存します。研究で使用した文書は京都大学大学院医学研究科臨床神経学第6研究室内にある鍵付き棚にて保管します。鍵は京都大学大学院医学研究科臨床神経学第6研究室に設置されているボックス内にて保管し、管理者が責任をもって管理します。
3)保管期間後に廃棄する場合はその処理の方法
情報が含まれる書類はシュレッダーにかけた後処分し、記録媒体はデータを消去後、パソコンから破棄します。

15.研究資金・利益相反

本研究はアルツハイマー病研究助成を目的とした寄附金で実施されます。利益相反については、京都大学利益相反ポリシー、京都大学利益相反マネジメント規程に従い、京都大学臨床研究利益相反審査委員会において適切に審査されています。

16.研究対象者およびその関係者からの求めや相談等への対応方法

1)本研究課題の相談窓口 京都大学大学院医学研究科臨床神経学 葛谷 聡
 (TEL) 075-751-3111(代表)
2)京都大学の相談窓口 京都大学医学部附属病院 臨床研究相談窓口
 (TEL) 075-751-4748
 (E-mail) ctsodan*kuhp.kyoto-u.ac.jp (E-mailは*を@に変えてください)

 

京都大学医学部附属病院神経内科で病理解剖を施行させていただいた患者さん、あるいは他院で病理解剖を施行され、当院での組織学的検索などを依頼された患者さんの組織を、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和5年8月30日)

研究の名称

剖検脳組織を用いた7T MRI装置による神経疾患の病理学的検討

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科あるいは関連のある病院において、1979年1月1日から2018年6月19日までにお亡くなりになり、医学研究へのご協力のため病理解剖を施行させていただいた方、あるいは病理組織学的検索のため当院での検討の依頼があった方。

研究目的・方法の概要

MRI(マグネティック(磁気)レゾナンス(共鳴)イメージング(画像))は磁気を用いて脳などの部位を鮮明に撮像することのできる装置で、医療診断に用いられています。磁場強度の増加とともに発展し、現在は3テスラ装置がMRI診療診療に使われています。この流れの中で、7テスラMRI装置が次世代の診療を担う装置として、現在世界中で研究が行われ始めています。7テスラMRI装置は微細な構造まで描出することができ、例えば、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患で生じる組織の変性などの病態を、従来よりも高精細に検出したりすることが期待されています。しかしながら、MRIで新しく認められた構造が何なのかを同定するためには実際の病理脳組織との比較検討が必要です。このため、病理解剖にご協力いただいた方の脳を用いさせていただき、MRI画像と病理組織の比較検討を行うための研究計画を立てました。
比較検討を行うにあたり、脳表面の立体的な3次元的データを得ることにより、従来よりも正確な重ね合わせを行うことが出来る可能性があり、3Dスキャナを用いたデータ取得も行い、このデータも用いて検討します。
安全性に関して、7テスラMRIは非常に強い磁場を用いて行う検査です。磁場の人体に対する生物学的影響はほとんどないと考えられていますが、生体では眩暈や吐き気が起きることがあります。剖検脳組織内部では渦電流によって熱が発生する可能性が否定できないため、損傷を起こさない条件下で安全に撮影を行って参ります。
本研究は本学倫理審査委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けて研究を実施されます。

個人情報の取り扱いに関して

患者さんの診療情報は仮名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に仮名化します.仮名化を条件に、論文等の発表後少なくとも10年はデータを保管します。

試料・情報の二次利用および他研究機関への提供の可能性

今後の研究の進展によって、本研究のデータが他研究と対比される可能性があります。また他の研究機関へのデータ公開を前提とした科学雑誌もあり、こうした場合には、個人が特定されない形でデータを提供する可能性がございます。

利益相反に関して

本研究は、運営費交付金で行われ、特定の企業からの資金提供を受けておりません。利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査しています。

研究期間に関して

本研究の研究期間は承認日である2018年6月20日より2028年6月19日までの予定です。

提供する試料・情報の項目及び利用する者の範囲

個人を識別できないようにした後、病理組織学的解析を行います。研究のための情報利用は、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者および倫理委員会が脳組織に関する情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、ご遺族を含めた個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせ、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者のご遺族でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。またご遺族の方が研究への利用停止を希望される場合は、下記窓口までご連絡下さい。

研究機関名・責任者

研究代表者;京都大学大学院人間健康科学系専攻澤本 伸克

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口: 京都大学医学部 脳神経内科
島 淳・澤本伸克 (人間健康科学科専攻)
(Tel)075-751-3111

京都大学の相談窓口: 京都大学医学部附属病院 臨床研究相談窓口
(Tel)075-751-4748 
(E-mail)ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

令和4年

病理解剖の臓器試料の一部を、研究に用いさせて頂くのにあたっての情報公開について(令和4年6月28日)

研究の名称

脳小血管病の剖検脳における血管内皮活性化および炎症マーカーの検討

本研究は、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けて実施しています。

研究機関の名称、研究責任者の所属・職位・氏名

京都大学医学研究科 臨床神経学 教授 髙橋良輔
三重大学医学部附属病院 認知症センター(脳神経内科) 准教授 新堂晃大

研究の目的・意義

脳小血管病は高齢者の脳でしばしばみられ、血管病変による認知症の原因となります。その発症機序として血管内皮の障害、血液脳関門の破綻、細動脈硬化による血管反応性の低下などが推定されています。しかし、そのメカニズム、治療については確立されていません。そのため、本研究では、脳小血管病の方の脳を用いて、血管内皮活性化および炎症マーカーを検討し、病態における役割を明らかにします。

研究実施期間

対象期間:倫理委員会承認日から2025年3月31日

対象となる試料・情報の取得期間

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、昭和54年から平成27年9月までに病理解剖を施行させていただいた方の中で、脳小血管病と診断された方。また、疾患対照として、変性疾患、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓、髄膜炎と診断された方。

試料・情報の利用目的・方法および利用または提供する試料・情報の項目

本研究を実施するにあたり、本学において病理解剖を施行させていただいた患者さんのホルマリン固定脳の一部を用いて、三重大学で、免疫組織化学的染色や病理学的検討を行わせていただきたいと考えています。また、この研究に使用する情報として、カルテから以下の情報を抽出し使用させていただきます。
・患者背景:年齢、性別、現病歴、既往歴、診断名、合併症の有無と疾患名
・検査結果:血液検査、髄液検査、頭部CT、脳MRI、脳血流シンチグラフィー

試料・情報の管理について責任を有する者の氏名または名称

三重大学医学部附属病院 認知症センター(脳神経内科) 准教授 新堂晃大

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、ご遺族の問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者のご遺族であることを確認させていただいた上で、他の研究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応します。

研究資金と利益相反について

本研究は、三重大学大学院医学系研究科 神経病態内科学講座の奨学寄附金(企業以外)を使用します。本研究の結果および結果の解釈に影響を及ぼすような利益相反はありません。利益相反について、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査しています。

研究対象とさせていただく方の関係者からの求めや相談等への対応方法について

本研究課題の相談窓口:
 京都大学医学部附属病院 脳神経内科 澤本伸克(人間健康科学科)
 (Tel) 075-751-3111
京都大学の相談窓口:
 京都大学医学部附属病院 臨床研究相談窓口
 (Tel)075-751-4748
 (E-mail)ctsodan*kuhp.kyoto-u.ac.jp

(E-mailは*を@に変えてください)

 

令和3年

情報公開文書(令和3年8月17日)

研究の名称

アルツハイマー病におけるシナプスに着目した疾患進行予測バイオマーカの探索

2. 本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部および医学部附属病院 医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を得て実施します。

研究機関名・責任者

京都大学医学部附属病院 脳神経内科 葛谷聡

研究の目的・意義

アルツハイマー病は、特定のタンパク質が脳内に異常蓄積する神経変性疾患です。具体的には、アミロイドβ蛋白(Aβ)やタウ蛋白が認知機能低下出現の約20年以上前より蓄積することが知られています。これらの蛋白の異常蓄積に加え、神経と神経のつなぎ目であるシナプスの脱落が認知機能障害と最も相関することが報告されています。臨床症状に加えて様々な検査によりアルツハイマー病の診断精度は上昇しておりますが、病気の進行を予測する因子は依然わかっておりません。本研究では剖検脳、血液、脳脊髄液を用いて、アルツハイマー病の進行を予測するシナプス関連因子の探索を目的とします。

研究実施期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

対象となる試料・情報の取得期間

2015年2月1日から2021年7月30日までに京都大学医学部附属病院脳神経内科で血液、脳脊髄液を採取された患者のうち、臨床的にアルツハイマー病と診断された患者さん、および対照群としてアルツハイマー病を呈さなかった患者さん保存検体です。保存検体のうち、脳脊髄液に関しては診療目的で採取した残余検体を、血液に関しては将来の医学研究への二次利用の同意取得後に追加採取された検体となります。

試料・情報の利用目的・利用方法

京大病院脳神経内科で保存されている研究対象者の血液、脳脊髄液は、主に京大病院脳神経内科、京大大学院医学研究科認知症制御学講座で解析を行います。一部の血液を用いた解析は京大病院と業務委託しているLSIメディエンスに外注しますが、それ以外の機関へ提供されることはありません。

利用する試料・情報の項目

利用する試料は項目6で述べられている京大病院脳神経内科で採取、保存されている血液、脳脊髄液で、利用する情報はこれらの試料を用いて解析されるアルツハイマー病の病態関連分子のデータや関連する診療情報(年齢、性別、疾患名、臨床経過、各種検査所見、身体所見など)です。

共同研究機関名・責任者

福祉村病院 長寿医学研究所/神経病理研究所
神経病理研究所副所長 金田大太

試料・情報の管理に関する責任者

京都大学大学院医学研究科認知症制御学講座 後藤和也

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

個人情報の取り扱いに関して

患者さんの個人の特定につながる情報・試料(血液、脳脊髄液)はすべて匿名化してデータ集計・解析を行います。研究成果を学会や論文では発表する際にも、完全に匿名化します。匿名化を条件に、論文などの発表後少なくとも10年はデータを保管します。

研究資金・利益相反

この研究は、京都大学大学院医学研究科臨床神経学の研究費(日本学術振興会科学研究費)を元に運営されます。利益相反については、京都大学利益相反ポリシー、京都大学利益相反マネジメント規程に従い、京都大学臨床研究利益相反審査委員会において適切に審査されています。

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 脳神経内科 葛谷聡
(TEL) 075-751-3771

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(TEL) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan*kuhp.kyoto-u.ac.jp

(E-mailは*を@に変えてください)

 

京都大学医学部附属病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和3年8月12日)

対象研究名: Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究 (通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)

 

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、R0494「パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。
ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。
なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。
また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。
今回、ご協力頂いた患者さんや健常者の方々のデータを、このような多施設で得られたデータとともに検討することにより、さらに病態解明に有用な解析が行われる可能性を考えております。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際のMRI画像を国立精神神経医療研究センター、京都府立医科大学、福島県立医科大学、放射線医学総合研究所(QST),理化学研究所と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

ご協力いただいた神経心理検査のデータおよびMRIのデータに関して、個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)、理化学研究所 (研究責任者:林拓也 ユニットリーダー)、放射線医学総合研究所(QST)(研究責任者:徳田隆彦)は、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部 特任部長
(京都大学大学院脳統合イメージング分野 教授)
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者/情報管理責任者:
京都大学大学院脳統合イメージング分野
花川 隆

研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学 研究責任者 矢部 博興 教授
理化学研究所   研究責任者 林 拓也 ユニットリーダー
放射線医学総合研究所(QST) 研究責任者 徳田隆彦医長

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査をしています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので、下記窓口までお知らせください。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 脳統合イメージング分野 花川 隆

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島淳 澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けています。

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学医学部附属病院脳神経内科でアルツハイマー型認知症の診断のために採取された髄液を,研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和3年8月12日)

対象研究名: Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)における京都大学における髄液検査基準値作成

対象者の選択基準

都大学医学部附属病院脳神経内科において,2016年4月から2021年3月31日までにアルツハイマー型認知症の診断のために髄液検査を施行された方.

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では,2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます.65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し,その半分以上がアルツハイマー病です.また,60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します.パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です.アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です.ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました.たとえば,両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります.パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが,進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します.
ただ,アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が,同じであるのか,異なっているのかはよくわかっていません.今回の研究では,磁気共鳴画像(MRI)を撮影し,詳細な解析により,アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています.また,MRI以外に,今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます.アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え,それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を,一定期間(3-5 年)追跡することで,初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています.このことにより,将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法,ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました.
なお,この研究で取得されるデータは,過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として,今後,アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です.さらには,ヒトの高次脳機能や神経発達の理解,精神・神経疾患に関する研究の際に,他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり,本研究ではその第一歩として,磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指しています.(この研究の知的財産権は研究参加者ではなく,この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください.)
今回,アルツハイマー型認知症の診断のために採取された髄液を用いて,当院における基準値の作成を行うことを考えています.

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です.

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

当院での基準値作成のためだけに髄液検体を用い,臨床診断の確認などのために,画像データや臨床症状などを参考にします.個人を特定できる個人情報や,髄液検体,髄液検査結果,付随する情報などを本研究の目的のために共同研究共同機関に送ることはありません.研究のための情報利用に関しては,本学の研究組織内で行いますが,臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者),研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります.ただし,これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので,あなたの個人情報が悪用されることは決してありません.

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部 特任部長
(京都大学大学院脳統合イメージング分野 教授)
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者/情報管理責任者:
京都大学大学院脳統合イメージング分野
花川 隆

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に,研究期間終了後もデータを保存し,学術研究に活用します.

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います.これら資金の提供者は,研究の企画,運営とデータの管理・解析には関与致しません.利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査をされています.

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して,問い合わせが可能なように,本研究の内容,実施者,問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします.
研究や個人情報に関する問い合わせや,研究への利用停止,研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には,研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で,他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り,速やかに対応いたします.この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので,下記窓口までお知らせください.

研究機関名・責任者

京都大学大学院脳統合イメージング分野 花川 隆

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島淳 澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
 (tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け,研究機関の長の許可を受けています.

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターで撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和3年6月15日)

対象研究名:Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)

対象者の選択基準

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターにおいて、7テスラMRIを用いた研究C1143「7T-MRI装置による臨床応用に向けた高度計測基盤技術の開発」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。

ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。

なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。

また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

ご協力いただいた神経心理検査のデータおよびMRIのデータに関して、個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)、理化学研究所 (研究責任者:林拓也 ユニットリーダー)、放射線医学総合研究所(QST)(研究責任者:徳田隆彦)は、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者:
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者/情報管理責任者:
京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者:
京都府立大学 研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学 研究責任者 宇川 義一 教授
理化学研究所 研究責任者 林 拓也 ユニットリーダー
放射線医学総合研究所(QST) 研究責任者 徳田 隆彦 医長

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査をしています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので、下記窓口までお知らせください。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島淳 澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
TEL: 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
TEL: 075-751-4748
E-mail: ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けています。

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学医学部附属病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和3年6月15日)

 

対象研究名:Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)

 

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、R0494「パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。
ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。
なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。
また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。  今回、ご協力頂いた患者さんや健常者の方々のデータを、このような多施設で得られたデータとともに検討することにより、さらに病態解明に有用な解析が行われる可能性を考えております。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際のMRI画像を国立精神神経医療研究センター、京都府立医科大学、福島県立医科大学、放射線医学総合研究所(QST),理化学研究所と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

ご協力いただいた神経心理検査のデータおよびMRIのデータに関して、個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)、理化学研究所 (研究責任者:林拓也 ユニットリーダー)、放射線医学総合研究所(QST)(研究責任者:徳田隆彦)は、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者/情報管理責任者:
京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者; 京都府立大学 研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学 研究責任者 宇川 義一 教授
理化学研究所 研究責任者 林 拓也 ユニットリーダー
放射線医学総合研究所(QST) 研究責任者 徳田 隆彦 医長

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査をしています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので、下記窓口までお知らせください。

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島淳 澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けています。

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターで撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和3年6月15日)

対象研究名:Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)

対象者の選択基準

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターにおいて、7テスラMRIを用いた研究C1143「7T-MRI装置による臨床応用に向けた高度計測基盤技術の開発」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。

ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。

なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。

また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

ご協力いただいた神経心理検査のデータおよびMRIのデータに関して、個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)、理化学研究所 (研究責任者:林拓也 ユニットリーダー)、放射線医学総合研究所(QST)(研究責任者:徳田隆彦)は、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者:
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者/情報管理責任者:
京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者:
京都府立大学 研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学 研究責任者 宇川 義一 教授
理化学研究所 研究責任者 林 拓也 ユニットリーダー
放射線医学総合研究所(QST) 研究責任者 徳田 隆彦 医長

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査をしています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので、下記窓口までお知らせください。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島淳 澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
TEL: 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
TEL: 075-751-4748
E-mail: ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けています。

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学医学部附属病院脳神経内科でアルツハイマー型認知症の診断のために採取された髄液を,研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和3年6月15日)

対象研究名:Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)における京都大学における髄液検査基準値作成

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において,2016年4月から2021年3月31日までにアルツハイマー型認知症の診断のために髄液検査を施行された方.

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では,2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます.65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し,その半分以上がアルツハイマー病です.また,60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します.パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です.アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です.ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました.たとえば,両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります.パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが,進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します.br> ただ,アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が,同じであるのか,異なっているのかはよくわかっていません.今回の研究では,磁気共鳴画像(MRI)を撮影し,詳細な解析により,アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています.また,MRI以外に,今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます.アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え,それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を,一定期間(3-5 年)追跡することで,初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています.このことにより,将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法,ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました.
なお,この研究で取得されるデータは,過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として,今後,アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です.さらには,ヒトの高次脳機能や神経発達の理解,精神・神経疾患に関する研究の際に,他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり,本研究ではその第一歩として,磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指しています.(この研究の知的財産権は研究参加者ではなく,この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください.)
  今回,アルツハイマー型認知症の診断のために採取された髄液を用いて,当院における基準値の作成を行うことを考えています.

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です.

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

当院での基準値作成のためだけに髄液検体を用い,臨床診断の確認などのために,画像データや臨床症状などを参考にします.個人を特定できる個人情報や,髄液検体,髄液検査結果,付随する情報などを本研究の目的のために共同研究共同機関に送ることはありません.研究のための情報利用に関しては,本学の研究組織内で行いますが,臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者),研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります.ただし,これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので,あなたの個人情報が悪用されることは決してありません.

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部

研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者/情報管理責任者:
京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に,研究期間終了後もデータを保存し,学術研究に活用します.

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います.これら資金の提供者は,研究の企画,運営とデータの管理・解析には関与致しません.利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査をされています.

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して,問い合わせが可能なように,本研究の内容,実施者,問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします.
研究や個人情報に関する問い合わせや,研究への利用停止,研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には,研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で,他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り,速やかに対応いたします.この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので,下記窓口までお知らせください.

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島淳 澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けています。

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学医学部附属病院脳神経内科及び市立大津市民病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和3年5月24日)

対象研究名:脊髄性筋萎縮症の診断における筋CTの有用性の検討

対象者の選択基準

2000年1月1日~2024年12月31日に京都大学医学部附属病院脳神経内科及び市立大津市民病院脳神経内科で診療のため骨格筋を含むCT撮像を受けた患者さん

研究目的・方法の概要

近年、脊髄性筋萎縮症の初めての治療薬としてヌシネルセンの髄腔内投与が承認され、脊髄性筋萎縮症を早期に診断し、治療を開始することの重要性が高まっています。脊髄性筋萎縮症においては障害される筋に選択性があることが報告されています。本研究では、脊髄性筋萎縮症やそれと類似の症状をきたす神経筋疾患の筋CTを検討し、脊髄性筋萎縮症の診断のツールとして筋CTが有用かどうか検討することを目的としています。
この度、脊髄性筋萎縮症やそれと類似の症状をきたす神経筋疾患の患者さんにご協力いただき、診療の一環として行われたCT画像を検討し、一般臨床検査や臨床経過から得られた情報を利用して研究を実施したいと考えています。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2025年2月24日までの予定です。

提供を受ける資料・情報の項目及び利用する者の範囲

個人を識別できないようにした後、解析のために情報をやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者、研究関連機関および倫理委員会が、CT画像に関する情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、個人情報が悪用されることは決してありません。

個人情報の取り扱いに関して

患者さんの診療情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、論文等の発表後少なくとも10年はデータを保管します。

利益相反に関して

本研究は、研究助成金により行われ、特定の企業からの資金提供を受けておりません。利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査しています。

倫理審査に関して

本研究は、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けて実施しています。

試料・情報の二次利用および他研究機関への提供の可能性

本今後の研究に際して、本研究のデータが対比する基準として活用される可能性があります。また他の研究機関へのデータ公開を前提とした科学雑誌もあり、こうした場合には、個人が特定されない形でデータを提供する可能性がございます。

研究機関名・責任者

研究代表者;京都大学医学部附属病院 綾木 孝
研究協力者;市立大津市民病院 脳神経内科 部長 廣田 伸之
情報管理責任者;京都大学医学部附属病院 綾木 孝

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。 研究や個人情報に関する問い合わせや、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。また、この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので、下記窓口までご連絡下さい。

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学部 脳神経内科 綾木孝、吉井大祐
(Tel)075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel)075-751-4748 
(E-mail)ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

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令和2年

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターで撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和2年11月12日)

対象研究名:T MRI装置を用いた神経変性疾患の病態解明 

対象者の選択基準

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターにおいて、7テスラMRIを用いた研究 承認番号C1143 研究課題名「7T-MRI装置による臨床応用に向けた高度計測基盤技術の開発」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

MRIは世界中で医療に貢献し、より正確な病態評価や診断に用いられてきました。その成果は磁場強度の増加とともに発展し、現在は3テスラ装置がMRI診療の主軸となっていますが、7テスラMRI装置が次世代の診療を担う装置として、現在世界中で研究が行われつつあります。
アルツハイマー病やパーキンソン病で生じる神経変性疾患の病態に関しましても、従来よりも高精細に検出をすることが望まれ、医療の質の向上に寄与する知見が得られることが期待されています。さらに、このような神経変性疾患に限らず、これまで同定されていなかった緻密な脳構造が正常構造として認められるようになり、健常者の方々の撮影においても病態研究の礎となる知見が得られることが期待されています。
今回、2016年3月4日から2019年1月18日までの間に京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターにおいて、7テスラMRIを用いた研究 承認番号C1143 研究課題名「7T-MRI装置による臨床応用に向けた高度計測基盤技術の開発」にご参加いただき患者さんや健常者の方々のMRIデータを、疾患に伴う脳内の構造変化や、信号値の変化を細かく解析する手法を用いて病態解明研究を推進する研究のため役立てたいと考えております。この研究は、京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を得て実施しています。

研究期間

2018 年12 月12 日より2028 年12 月11 日までの予定です。

個人情報の取り扱いに関して

研究対象者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも、完全に匿名化します。匿名化を条件に、研究期間終了後も研究期間終了後も10年間データを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は運営費交付金および国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」と共同して行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 人間健康科学系専攻 澤本伸克

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口: 京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科) 島淳 澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
(tel) 075-751-3111
京都大学の相談窓口: 京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748 
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学医学部附属病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について [2020年10月23日改訂、 第8版](令和2年11月12日)

対象研究名: arkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative) 

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、R0494「パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。
ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。
なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。
 また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。
 今回、ご協力頂いた患者さんや健常者の方々のデータを、このような多施設で得られたデータとともに検討することにより、さらに病態解明に有用な解析が行われる可能性を考えております。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際のMRI画像を国立精神神経医療研究センター、京都府立医科大学、福島県立医科大学、放射線医学総合研究所(QST)、理化学研究所、国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

ご協力いただいた神経心理検査のデータおよびMRIのデータに関して、個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC、研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)、理化学研究所 (研究責任者:林拓也 ユニットリーダー)、放射線医学総合研究所(QST)(研究責任者:徳田隆彦)、国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)(研究責任者:釣木澤 朋和)には、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆
京都大学における研究責任者/情報管理責任者: 京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉
研究協力者;
京都府立大学    研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学  研究責任者 宇川 義一 教授
理化学研究所   研究責任者 林 拓也 ユニットリーダー
放射線医学総合研究所(QST) 研究責任者 徳田隆彦 医長
国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST) 主任研究員 釣木澤 朋和

個人情報の取り扱いに関して

研究対象者情報は匿名化します。研究成果を学会や論文で発表する際にも、完全に匿名化します。匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。 研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので、下記窓口までお知らせください。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口: 京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科) 島淳 澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
(tel) 075-751-3111
京都大学の相談窓口: 京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748 
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けています。

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学医学部附属病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和2年10月30日)

対象研究名: PADNIを含む高齢者神経疾患の大規模画像研究の基盤となるデータベース構築及びデータの活用法の開発研究 

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、C1435「Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢者神経変性疾患の増加は世界的に問題視されています。ところが、世界中で産学官をあげた根本的治療法の開発が行われているにも関わらず、目覚しい成果は上がっていません。世界に先駆けて超高齢化社会を迎える日本では、高齢者神経変性疾患の急増が予測されており、生産年齢人口の減少と相まって社会の持続可能性を脅かしかねないと考えられます。そのため、日本が主導して「認知症などの脳疾患を含む脳機能についての持続的な研究や国際連携を促進し、加えて国際的で学際的な研究の取組の加速と新技術の開発を行う必要があります。高齢者脳疾患研究の問題点として、分子病態仮説だけに焦点を当てた病態理解の限界が指摘されている一方で、治験参加者の選定の困難や既存の評価マーカーの感度・特異度不足も指摘されています。高感度の神経回路機能マーカーとして注目されているのがMRIによる神経回路機能評価であです。米国では、世界に先駆けて最先端のMRI脳回路研究であるHuman Connectome Project(HCP)を実施し、若年健常者において従来の知識を超えた詳細かつ精緻な脳地図の作成に成功しています。高齢者と神経変性疾患から取得するMRI脳画像に、HCPに準拠した撮像・解析法を応用することで、発症に至る神経回路の病態生理の逸早い理解に繋がる可能性があります。
今回、ご協力頂いた患者さんや健常者の方々のデータを、このような多施設で得られたデータとともに検討することにより、さらに病態解明に有用な解析が行われる可能性を考えております。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際の、脳MRI画像、認知心理テスト、生活習慣データ(調査票、食・生活のデータ)を国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター、東北大学 東北メディカル・メガバンク機構、岩手医科大学 いわて東北メディカル・メガバンク機構、福島県立医科大学医学部、京都府立医科大学医学系研究科放射線医学総合研究所(QST),理化学研究所、東京大学と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

ご協力いただいた神経心理検査のデータおよびMRIのデータに関して、個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関(下記)と個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆
京都大学における研究責任者/情報管理責任者: 京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉
研究協力者;
京都府立大学    水野 敏樹 教授
福島県立医科大学  矢部 博興  教授
理化学研究所   林 拓也 ユニットリーダー
放射線医学総合研究所(QST) 医長 徳田隆彦
東北大学 東北メディカル・メガバンク機構 機構長 山本雅之
岩手医科大学 いわて東北メディカル・メガバンク機構 機構長 佐々木真理
東京大学医学部附属病院精神神経科 教授 笠井 清澄

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので、下記窓口までお知らせください。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口: 京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科) 島淳 澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
(tel) 075-751-3111
京都大学の相談窓口: 京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748 
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けています。

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学医学部附属病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和2年10月30日)

対象研究名: Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative) 

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、R0494「パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。
ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。
なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。
また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。  今回、ご協力頂いた患者さんや健常者の方々のデータを、このような多施設で得られたデータとともに検討することにより、さらに病態解明に有用な解析が行われる可能性を考えております。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際のMRI画像を国立精神神経医療研究センター、京都府立医科大学、福島県立医科大学、放射線医学総合研究所(QST),理化学研究所と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

ご協力いただいた神経心理検査のデータおよびMRIのデータに関して、個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)、理化学研究所 (研究責任者:林拓也 ユニットリーダー)、放射線医学総合研究所(QST)(研究責任者:徳田隆彦)は、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆
京都大学における研究責任者/情報管理責任者: 京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉
研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学 研究責任者 宇川 義一 教授
理化学研究所   研究責任者 林 拓也 ユニットリーダー
放射線医学総合研究所(QST) 研究責任者 徳田隆彦医長

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので、下記窓口までお知らせください。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口: 京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科) 島淳 澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
(tel) 075-751-3111
京都大学の相談窓口: 京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けています。

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターで撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和2年6月25日)

対象研究名: Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative) 

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、7テスラMRIを用いた研究C1393「7T MRI装置を用いた神経変性疾患の病態解明」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。

ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。

なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。 また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

ご協力いただいた神経心理検査のデータおよびMRIのデータに関して、個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)、理化学研究所 (研究責任者:林拓也 ユニットリーダー)には、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。
加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者/情報管理責任者:
京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学 研究責任者 宇川 義一 教授
理化学研究所   研究責任者 林 拓也 ユニットリーダー

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので、下記窓口までお知らせください。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口: 京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島淳
澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
 (tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けています。

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターで撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和2年6月25日)

対象研究名:Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative) 

対象者の選択基準

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターにおいて、7テスラMRIを用いた研究C1143「7T-MRI装置による臨床応用に向けた高度計測基盤技術の開発」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。

ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。

なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。

また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

ご協力いただいたMRIのデータに関して、個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)、理化学研究所 (研究責任者:林拓也 ユニットリーダー)には、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。
加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者/情報管理責任者:
京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学 研究責任者 宇川 義一 教授
理化学研究所   研究責任者 林 拓也 ユニットリーダー

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので、下記窓口までお知らせください。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口: 京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島淳
澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
 (tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

本研究は京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けています。

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

京都大学医学部附属病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和2年6月25日)

対象研究名: Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、R0494「パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。

ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。

なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。

また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。

今回、ご協力頂いた患者さんや健常者の方々のデータを、このような多施設で得られたデータとともに検討することにより、さらに病態解明に有用な解析が行われる可能性を考えております。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際のMRI画像を国立精神神経医療研究センター、京都府立医科大学、福島県立医科大学、と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

ご協力いただいた神経心理検査のデータおよびMRIのデータに関して、個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)、理化学研究所 (研究責任者:林拓也 ユニットリーダー)には、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。
加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者/情報管理責任者:
京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学 研究責任者 宇川 義一 教授
理化学研究所   研究責任者 林 拓也 ユニットリーダー

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。利益相反については「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
  研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。この研究にご自身のデータを利用されたくない方のデータは解析から削除しますので、下記窓口までお知らせください。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井 俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口: 京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島淳
澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口: 京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748 
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

 

病理解剖の臓器試料の一部を、研究に提供させて頂くのにあたっての情報の公開について(令和2年3月18日)

対象研究名:「ヒト剖検脳・脊髄を用いた神経変性疾患の病理学的・生化学的研究」

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院神経内科において、昭和54年から平成29年2月までに病理解剖を施行させて頂いた方の中で、①パーキンソン症候群、②運動ニューロン病、③認知症のうちアルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症など神経変性によって引き起こされる認知症、と診断された方。また、疾患対照として、それ以外の疾患(脳血管性障害など)と診断された方。

研究目的・方法の概要

神経変性疾患は疾患ごとに異なる異常タンパク質の蓄積を特徴とする疾患群です。具体的には①αシヌクレイン、②タウ、③SOD1やTDP-43、というタンパク質が蓄積する疾患としてそれぞれ①パーキンソン症候群、②パーキンソン症候群の一部やアルツハイマー型認知症、③運動ニューロン病、前頭側頭型認知症などがあげられます。近年これらの異常な構造をとるタンパク質が神経細胞の間を伝播しながら蓄積することで病気が進行する、という神経変性疾患に共通した仮説が提唱されています。しかし、伝播・蓄積の詳しいしくみについてはよく分かっておりません。本研究では脳・脊髄組織を用いて、パーキンソン症候群、運動ニューロン病、認知症などの神経変性疾患における特徴的な異常タンパク質の性質と細胞間の伝播様式を解明し、治療の開発に役立てることを目的とします。
本研究を実施するにあたり、本学において病理解剖を施行させていただいた患者さんの中で、上記の疾患に該当する方の、脳・脊髄組織の一部とカルテに記載されている診療情報を利用させていただきたいと考えています。また、組織の利用・解析は京都大学(脳神経内科・医学研究科バイオ・フロンティア・プラットフォーム)、理化学研究所脳科学センター(神経膜機能研究チーム)で施行します。理化学研究所へは匿名化された凍結組織を送付いたします。
本研究で収集した試料・情報は、同意を受ける時点では特定されない将来の研究のために用いる可能性があります。他の研究への二次利用および他研究機関へ提供する際は、新たな研究計画について京都大学大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院 医の倫理委員会で承認された後に行います。また、ホームページ上で、研究の目的を含む研究実施の情報を公開し、研究対象者が拒否できる機会を保障します。
なお、本研究は倫理審査委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を得て行われます。

研究期間

2018年1月4日から2023年1月3日(5年間)。

個人情報の取り扱いに関して
患者さんの診療情報は匿名化した上で、使用・保存します。研究成果を学会や論文で発表する際にも、完全に匿名化します。情報の管理は京都大学脳神経内科(担当:山門穂高)が行います。

研究資金に関して
本研究は日本学術振興会科学研究費、JSR株式会社からの共同研究費をもとに施行されます。利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について
本研究に関して、ご遺族の問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、試料・情報の研究への利用や他施設への提供の停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者のご遺族であることを確認させていただいた上で、他の研究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応します。資料の閲覧に関しては、京都大学附属病院神経内科で可能です。

研究機関名・責任者
京都大学脳神経内科 山門穂高

問い合わせ等の窓口
本研究課題の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 脳神経内科 山門穂高
(Tel) 075-751-3111

京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel):075-751-4748 
(E-mail):ctsodan@kuhp。kyoto-u。ac。jp

E-mailは、。(句点・全角)を.(ドット・半角)に変えて下さい

京都大学医学部附属病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(更新)(令和2年2月20日)

対象研究名:パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討

対象者の選択基準

京都大学医学部付属病院において、2016 年 6 月より「パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質の1つであるドパミンが不足し特徴的な運動症状が現れる病気と捉えられてきました。その進展はある一定の様式に従うという仮説によって理解されるようになっていますが、現在支持されているこの仮説では説明が難しい臨床所見も存在します。例えば、パーキンソン病では特徴的な運動症状だけでなく認知機能障害、精神症状、感覚障害、自律神経症状など多彩な症状が見られることがありますが、この仮説では説明できるのは一部に過ぎません。また、主症状によって手の震えが強い人・動作が遅くなる人などいくつかのタイプに分かれ、タイプごとに経過に伴う変化の様子が異なることが指摘されていますが、こうした所見も解釈は困難です。 パーキンソン病では、現在考えられている仮説とは違った進展様式があるのではないかと私たちは考えパーキンソン病及び関連疾患患者さんに認められるさまざまな症候を調べ、発現頻度や重症度が疾患進行に伴ってどのように変化するかを調査して参りました。
この度多数例収載したデータを用い、京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座とも共同して研究を遂行する予定としました。この研究のため、ご協力頂いた際のデータを京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座とも共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。本研究につきましては、本学の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けて実施されております。

研究期間

2016年6月21日から2028 年6月20日までの予定です。

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科  脳神経内科  高橋良輔

共同研究機関名・責任者

京都大学医学研究科  てんかん・運動異常生理学講座  池田昭夫
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)  戸島麻耶
京都大学医学研究科  てんかん・運動異常生理学講座  下竹昭寛

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
古川公嗣、澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
 (tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口: 京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748 
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

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令和元年

京都大学医学部附属病院神経内科で病理解剖を施行された症例、あるいは他院で病理解剖を施行され、当院での標本作成や組織学的検索を依頼された症例の組織を、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和元年9月6日)

対象研究名:剖検脳組織を用いた7T MRI装置による神経疾患の病理学的検討

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科あるいは関連のある病院において、昭和54年以降にお亡くなりになり医学研究へのご協力のため病理解剖を施行させていただき、専門性の観点から病理組織学的検索のため当院での標本作成や組織学的検索の依頼があった方。

研究目的・方法の概要

MRI(マグネティック(磁気)レゾナンス(共鳴)イメージング(画像))は磁気を用いて脳などの部位を鮮明に撮像することのできる装置で、医療診断に用いられています。磁場強度の増加とともに発展し、現在は3テスラ装置がMRI診療診療に使われています。この流れの中で、7テスラMRI装置が次世代の診療を担う装置として、現在世界中で研究が行われ始めています。この7テスラMRI装置は微細な構造まで描出することができ、例えば、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患で生じる組織の変性などの病態を、従来よりも高精細に検出したりすることが期待されています。例えば、アルツハイマー病などの認知症を呈する疾患では重要とされている、マイネルト基底核と呼ばれる構造の検討を行ったり、パーキンソン病では黒質と呼ばれる部分の内部構造まで検討したりすることが期待されています。さらに、このような神経変性疾患に限らず、視床と呼ばれている構造の内部を明らかにしたり、脳幹の微細な構造の同定を行ったりすることによって、様々な研究の基礎的な知見を得ることが重要と考えられます。しかしながら、新しくMRIで認められた構造の同定には実際の病理脳組織との比較検討が必要です。このため、病理解剖にご協力いただいた比較検討を行うにあたり、脳表面の立体的な3次元的データを得ることにより、従来よりも正確な重ね合わせを行うことが出来る可能性があり、3Dスキャナを用いたデータ取得も行い、このデータも用いて検討します。さらに、大阪大学大学院薬学研究科とも共同研究の上、病理組織学的な立体的な解析も行う予定とし、このため大阪大学大学院薬学研究科とも脳組織および脳組織により得られた画像情報などの共有も行います。
安全性に関して、7テスラMRIは非常に強い磁場を用いて行う検査です。磁場の人体に対する生物学的影響はほとんどないと考えられていますが、生体では眩暈や吐き気が起きることがあります。剖検脳組織内部でも渦電流が発生し、ある程度の発熱が否定できませんが、撮像時の設定により、安全に撮影を行う予定です。

本研究は本学倫理審査委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けて研究を実施されます。

個人情報の取り扱いに関して

患者さんの診療情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、論文等の発表後少なくとも10年はデータを保管します。

試料・情報の二次利用および他研究機関への提供の可能性

今後の研究に際して、本研究のデータが対比する基準として活用される可能性があります。また他の研究機関へのデータ公開を前提とした科学雑誌もあり、こうした場合には、個人が特定されない形でデータを提供する可能性がございます。

利益相反に関して

本研究は、運営費交付金および国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」と共同して行われ、特定の企業からの資金提供を受けておりません。利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

研究期間に関して

本研究の研究期間は承認日である2018年6月20日より2023年6月19日までの予定です。

提供する試料・情報の項目及び利用する者の範囲

個人を識別できないようにした後、病理組織学的解析のために脳組織をやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者、研究関連機関および倫理委員会が脳組織に関する情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、ご遺族を含めた個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。

研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者のご遺族でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。またご遺族の方が研究への利用停止を希望される場合は、下記窓口までご連絡下さい。

研究機関名・責任者

研究代表者;京都大学大学院人間健康科学系専攻澤本 伸克
研究協力者;大阪大学大学院薬学研究科 神経薬理学教授 橋本 均

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口: 京都大学医学部 脳神経内科
島 淳・澤本伸克 (人間健康科学科専攻)
(Tel)075-751-3111

京都大学の相談窓口: 京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel)075-751-4748 
(E-mail)ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

京都大学医学部附属病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和元年9月6日)

対象研究名: Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative) 

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、R0494「パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。
 ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。
 なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。
また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。

 今回、ご協力頂いた患者さんや健常者の方々のデータを、このような多施設で得られたデータとともに検討することにより、さらに病態解明に有用な解析が行われる可能性を考えております。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際のMRI画像を国立精神神経医療研究センター、京都府立医科大学、福島県立医科大学と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)には、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆
京都大学における研究責任者: 京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学 研究責任者 宇川 義一 教授

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井 俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島 淳、澤本 伸克 (人間健康科学系専攻)  
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp  

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターで撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和元年9月6日)

対象研究名:Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)

対象者の選択基準

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターにおいて、7テスラMRIを用いた研究C1143「7T-MRI装置による臨床応用に向けた高度計測基盤技術の開発」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。
ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。
なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。

また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)には、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆
京都大学における研究責任者: 京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学 研究責任者 宇川 義一 教授

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島 淳、澤本 伸克 (人間健康科学系専攻)  
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp  

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターで撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和元年9月6日)

対象研究名:Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative) 

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、7テスラMRIを用いた研究C1393「7T MRI装置を用いた神経変性疾患の病態解明」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。
ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。
なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベース(国際脳データベースセンターないしこれが指定する機関によって管理・運営されるデータベース)の一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。

また、この研究の知的財産権は研究参加者ではなく、この研究を行なっている研究機関・研究者に帰属することをご理解ください。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)には、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
脳病態統合イメージングセンター 先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆
京都大学における研究責任者: 京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学 研究責任者 宇川 義一 教授

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。 研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島 淳、澤本 伸克 (人間健康科学系専攻)  
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp  

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターで撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和元年6月19日)

対象研究名:Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)

対象者の選択基準

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターにおいて、7テスラMRIを用いた研究C1143「7T-MRI装置による臨床応用に向けた高度計測基盤技術の開発」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。
ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。
なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベースの一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。
今回、ご協力頂いた患者さんや健常者の方々のデータを、このような多施設で得られたデータとともに検討することにより、さらに病態解明に有用な解析が行われる可能性を考えております。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際のMRI画像を国立精神神経医療研究センター、京都府立医科大学、福島県立医科大学と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)には、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンター  先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者:
京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学   研究責任者 宇川 義一 教授

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井 俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島 淳、澤本 伸克 (人間健康科学系専攻)  
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp  

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターで撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和元年6月19日)

対象研究名:Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)
 

対象者の選択基準

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターにおいて、7テスラMRIを用いた研究C1143「7T-MRI装置による臨床応用に向けた高度計測基盤技術の開発」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。
ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。
なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベースの一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。
今回、ご協力頂いた患者さんや健常者の方々のデータを、このような多施設で得られたデータとともに検討することにより、さらに病態解明に有用な解析が行われる可能性を考えております。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際のMRI画像を国立精神神経医療研究センター、京都府立医科大学、福島県立医科大学と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)には、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンター  先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者:
京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学   研究責任者 宇川 義一 教授

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井 俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島 淳、澤本 伸克 (人間健康科学系専攻)  
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp  

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターで撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和元年6月19日)

対象研究名:Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、7テスラMRIを用いた研究C1393「7T MRI装置を用いた神経変性疾患の病態解明」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。
ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。
なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベースの一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。
今回、ご協力頂いた患者さんや健常者の方々のデータを、このような多施設で得られたデータとともに検討することにより、さらに病態解明に有用な解析が行われる可能性を考えております。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際のMRI画像を国立精神神経医療研究センター、京都府立医科大学、福島県立医科大学と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)には、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンター  先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者:
京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学   研究責任者 宇川 義一 教授

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井 俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島 淳、澤本 伸克 (人間健康科学系専攻)  
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp  

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学医学部附属病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(令和元年6月17日)

対象研究名:Parkinson病及びAlzheimer病ディメンジョンを対象とした包括的神経画像研究
(通称: PADNI: Parkinson’s and Alzheimer’s disease Dimensional Neuroimaging Initiative)
 

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院脳神経内科において、R0494「パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

高齢化の進む日本では、2025年には認知症の患者数が約700万人に達すると見込まれます。65歳以上の方の約10人に一人が認知症を発症し、その半分以上がアルツハイマー病です。また、60歳以上の約100人に一人がパーキンソン病を発症します。パーキンソン病は身体が動きにくくなる神経系の変性疾患です。アルツハイマー病とパーキンソン病の最大の危険因子は加齢です。ほかに共通の前駆症状や危険因子も多く存在することもわかってきました。たとえば、両方の病気に先立って臭いがわかりにくくなることがあります。パーキンソン病は身体が動きにくくなる病気ですが、進行期やパーキンソン病と関連の深いレビー小体病では深刻な認知症や精神症状を示します。
ただ、アルツハイマー病とパーキンソン病の症状の原因となる脳の回路の不調が、同じであるのか、異なっているのかはよくわかっていません。今回の研究では、磁気共鳴画像(MRI)を撮影し、詳細な解析により、アルツハイマー病とパーキンソン病の成り立ちの共通点ならびに相違点を理解することを目的としています。また、MRI以外に、今までに知られているアルツハイマー病とパーキンソン病の前駆症状や危険因子をお持ちであるかも調べます。アルツハイマー病とパーキンソン病をお持ちの方に加え、それぞれの病気の前駆症状や危険因子を持っている方とそうでない方を、一定期間(3-5 年)追跡することで、初期に起こる脳の状態の変化について手がかりを得たいと考えています。このことにより、将来的にアルツハイマー病とパーキンソン病の早期発見法、ひいては早期治療や根治法につながる大事な知識が得られると考え研究の計画を立てました。
なお、この研究で取得されるデータは、過去に多数の方から撮像されたMRIや付随する臨床情報と合わせて収載する大規模なデータベースの一部として、今後、アルツハイマー病とパーキンソン病の病態解明研究を創出・推進するための基盤として活用させていただく予定です。さらには、ヒトの高次脳機能や神経発達の理解、精神・神経疾患に関する研究の際に、他の霊長類のデータとの比較が重要であることが認識されつつあり、本研究ではその第一歩として、磁気共鳴画像装置(MRI)で撮像されたヒトおよび霊長類(マカク・マーモセット)の脳画像とこれに付随する臨床情報を多数例収載したデータベース構築を目指します。
今回、ご協力頂いた患者さんや健常者の方々のデータを、このような多施設で得られたデータとともに検討することにより、さらに病態解明に有用な解析が行われる可能性を考えております。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際のMRI画像を国立精神神経医療研究センター、京都府立医科大学、福島県立医科大学と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

本学倫理委員会承認日より2024年3月31日までまでの予定です。

提供する資料・情報の項目及び利用する者の範囲

個人を識別できないようにした後、共同研究機関内でのデータベース構築のために、共同研究機関である国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP)脳病態統合イメージングセンター(IBIC,研究代表者:花川 隆 部長)、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)、福島県立医科大学(研究責任者:宇川義一 教授)には、個人を識別できないようにしたMRI画像データ、血液や髄液の一部とそれに伴う臨床情報をやりとりし、共有いたします。加えて、京都府立医科大学(研究責任者:水野敏樹 教授)には、同様の目的で、血液および髄液検査の情報もやりとりし、共有いたします。なお、個人を特定できる個人情報を共同研究共同機関に送ることはありません。研究のための情報利用に関しては、研究組織内で行いますが、臨床研究の関係者(研究責任者により閲覧の許可を受けた担当者)、研究関連機関および倫理委員会があなたの情報を閲覧する場合があります。ただし、これらの関係者には秘密を守る義務を課されていますので、あなたの個人情報が悪用されることは決してありません。

本研究の実施体制、研究機関の名称及び研究責任者の氏名

研究代表者;
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンター  先進脳画像研究部
研究責任者の氏名:花川 隆

京都大学における研究責任者:
京都大学大学院精神医学講座 村井 俊哉

研究協力者;
京都府立大学   研究責任者 水野 敏樹 教授
福島県立医科大学   研究責任者 宇川 義一 教授

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」により行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科 精神医学講座 村井 俊哉

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島 淳、澤本 伸克 (人間健康科学系専攻)  
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp  

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学医学部附属病院脳神経内科で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(更新)(令和元年6月17日)

対象研究名:パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院において、2016年4月より「パーキンソン病及びパーキンソン病関連疾患の臨床症候の相互関連についての検討」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質の1つであるドパミンが不足し特徴的な運動症状が現れる病気と捉えられてきました。その進展はある一定の様式に従うという仮説によって理解されるようになっていますが、現在支持されているこの仮説では説明が難しい臨床所見も存在します。例えば、パーキンソン病では特徴的な運動症状だけでなく認知機能障害、精神症状、感覚障害、自律神経症状など多彩な症状が見られることがありますが、この仮説では説明できるのは一部に過ぎません。また、主症状によって手の震えが強い人・動作が遅くなる人などいくつかのタイプに分かれ、タイプごとに経過に伴う変化の様子が異なることが指摘されていますが、こうした所見も解釈は困難です。
パーキンソン病では、現在考えられている仮説とは違った進展様式があるのではないかと私たちは考えパーキンソン病及び関連疾患患者さんに認められるさまざまな症候を調べ、発現頻度や重症度が疾患進行に伴ってどのように変化するかを調査して参りました。
この度多数例収載したデータを用い、京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座とも共同して研究を遂行する予定としました。この研究のため、ご協力頂いた際のデータを京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座とも共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。本研究につきましては、本学の倫理委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けて実施されております。

研究期間

倫理委員承認日より2024年6月20日までの予定です。

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科  脳神経内科  高橋良輔

共同研究機関名・責任者

京都大学医学研究科  てんかん・運動異常生理学講座  池田昭夫
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)  戸島麻耶
京都大学医学研究科  てんかん・運動異常生理学講座  下竹昭寛

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
古川公嗣、澤本伸克 (人間健康科学系専攻)
 (tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口: 京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748 
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

当院神経内科における臨床研究での患者さんの診療に関する記録の利用について(令和元年6月4日)

当院神経内科では、意識障害の患者さんを対象にした「意識障害患者の頭皮上脳波における超低周波律動に関する研究」を実施しています。

脳波における超低周波活動は通常記録では確認できない0.5Hz以下のゆっくりとした電位変化で、てんかん発作時や睡眠時などに認めることがわかっています。脳内の細胞の機能異常などが形成に関与すると言われていますが、その臨床的意義やどのような疾患で出現するか、出現の頻度については不明な点が多く残っています。

そこで、これまで頭皮上脳波を行った患者さんの脳波データを集めて解析を行うことを目的として神戸市立医療センター中央市民病院と共同で開始しています。当院神経内科でも、平成20年4月1日から平成27年9月30日までの間に頭皮上脳波記録を受けた患者さんのデータを収集して、この研究の目的で使用する予定です。

この研究は、対象となる患者さんの日常診療で得られる診療に関する記録(脳波データ)を集めますが、特別な治療や検査を行うことはありませんので、患者さんに直接何らかの利益または不利益が生じることはありません。また、対象となった患者さんの住所・氏名など個人が同定されるような情報は、当院以外の第三者に知られることはありません。

ご自身(もしくはご家族の)の診療記録がこの研究で利用されることについて異議のある方、または研究内容について詳しく聞きたい方は、担当医もしくは当院の研究責任者にお申し出ください。

当院における連絡先:

京都大学医学部附属病院 
研究責任者
《氏名》 池田 昭夫
《所属》 京都大学大学院医学研究科てんかん・運動異常生理学講座
《職位》 特定教授
研究担当者
臨床神経学医員十河 正弥

〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL:075-751-3318, FAX:075-751-3663

研究事務局(本研究全般に関する問い合わせ先): 

京都大学医学部附属病院脳神経内科/てんかん・運動異常講座
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL: 075-751-3318, FAX: 075-751-3663

研究相談窓口:

医学部附属病院 総務課 研究推進掛
TEL:075-751-4899
(E-mail) trans[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp                        

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

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平成31年

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターで撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(平成31年3月8日)

対象研究名:7T MRI装置を用いた神経変性疾患の病態解明

対象者の選択基準

京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターにおいて、7テスラMRIを用いた研究 承認番号C1143 研究課題名「7T-MRI装置による臨床応用に向けた高度計測基盤技術の開発」にご参加いただいた方。

研究目的・方法の概要

MRIは世界中で医療に貢献し、より正確な病態評価や診断に用いられてきました。その成果は磁場強度の増加とともに発展し、現在は3テスラ装置がMRI診療の主軸となっていますが、7テスラMRI装置が次世代の診療を担う装置として、現在世界中で研究が行われつつあります。
アルツハイマー病やパーキンソン病で生じる神経変性疾患の病態に関しましても、従来よりも高精細に検出をすることが望まれ、医療の質の向上に寄与する知見が得られることが期待されています。さらに、このような神経変性疾患に限らず、これまで同定されていなかった緻密な脳構造が正常構造として認められるようになり、健常者の方々の撮影においても病態研究の礎となる知見が得られることが期待されています。
今回、2016年3月4日から2019年1月18日までの間に京都大学大学院医学研究科脳機能総合研究センターにおいて、7テスラMRIを用いた研究 承認番号C1143 研究課題名「7T-MRI装置による臨床応用に向けた高度計測基盤技術の開発」にご参加いただき患者さんや健常者の方々のMRIデータを、疾患に伴う脳内の構造変化や、信号値の変化を細かく解析する手法を用いて病態解明研究を推進する研究のため役立てたいと考えております。

研究期間

2018 年12 月12 日より2028 年12 月11 日までの予定です。

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

利益相反に関して

本研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」と共同して行います。これら資金の提供者は、研究の企画、運営とデータの管理・解析には関与致しません。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学脳神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学部 人間健康科学科専攻 澤本 伸克

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科) 島 淳 澤本伸克 (人間健康科学科専攻)
 (tel) 075-751-3111
京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel)075-751-4748 
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

平成30年

患者さんへ - 脳せきずい液中のオステオポンチンに関する疾患比較研究について -(平成30年11月2日)

対象研究名: 神経精神ループスにおける髄液オステオポンチンの研究

 

全身性エリテマトーデスとは、皮ふ、腎ぞう、脳神経など、全身に症状があらわれる病気です。その一部にみられる「神経精神ループス」は、ステロイドなどの治療の効果が乏しい場合、生命にかかわり、また後遺症を残すことがあるため、診断・治療を改良する研究が望まれています。「患者さんへの説明補助イラスト」をご参照ください。 (pdfファイル1.6MB)

京都大学 免疫・膠原病内科を中心とするチームでは、神経精神ループスの脳せきずい液における注目分子「オステオポンチン」の意義について研究し、これまでに成果を得ました。神経精神ループスで、脳せきずい液中のオステオポンチンが多いことがわかりました。しかし、次の課題として、神経精神ループス以外の脳神経の病気でも多いのかを調べる必要があります。そのため、京都大学 脳神経内科学と協力し、下記の脳神経の病気(表1)の脳せきずい液中のオステオポンチン濃度を測定します。

2001年以降に脳神経内科で検査目的に採取され、その際に、研究目的での保存と将来の別の研究への使用について文書でご同意をいただき保存させていただいた脳神経の病気(表1)の患者さん約30名の保存された脳せきずい液1名あたり約0.2 mLを用い、オステオポンチン濃度を測定します。この際、患者さんの「病名」だけを用い、その他の情報(表2)は用いません。

この研究の計画について、京都大学医の倫理委員会による審査・承認を受けております(課題名:「神経精神ループスにおける髄液オステオポンチンの研究」)。 この疾患比較研究を実施するにあたり特定企業との利害関係はありません。  研究参加による利益はありません。予想される研究成果は医学上は有用ですが、協力いただいた個々の患者さんにとって利益はありません。

研究参加による不利益も、ありません。過去の凍結保存サンプルを用い、病名以外の情報(表2)は使用しません。個人を特定できるようなデータ使用はありません。研究成果が発表される際も、個人が特定されるようなデータの開示はありません。患者さんの費用負担は、ありません。

参加を希望されない場合の不利益は、今後の診療においても一切ありません。参加を希望されない場合は、下記の窓口にご連絡ください。本研究から当該患者さんのデータを抹消し、上記約0.2 mL髄液の余りが再測定目的で保存されていた場合は廃棄します。  本研究は2022年3月31日まで行い、終了後、再測定目的で保存されていた上記約0.2 mL髄液の余りは廃棄します。

研究に関するご質問は、下記の窓口にお問い合わせください。

 

ご質問 ・ 研究参加を希望されない方への窓口

・相談窓口:京都大学医学部附属病院相談支援センター
 電話:075-751-4748
E-mail:ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp
(E-mailは、[at]を@に変えて下さい。)
・京都大学医学部附属病院 免疫・膠原病内科吉藤 元
電話:075-751-4380FAX:075-751-4338
(対応可能時間 平日9:00-17:00)

表1. この研究の対象

京都大学医学部附属病院 神経内科(現・脳神経内科)、 または
免疫・膠原病内科で診療され、
2001年以降に脳せきずい液を採取された下記の疾患の患者さん

・アルツハイマー病
・運動ニューロン病
・筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)
・脊髄性筋萎縮症(せきずいせいきんいしゅくしょう)
・多発性硬化症(たはつせいこうかしょう)
・髄膜炎(ずいまくえん)
・脳炎(のうえん)
・正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)
・全身性エリテマトーデス
・神経精神ループス

表2. この研究で用いない情報

・年齢、性別
・症状、病型、重症度
・使用した治療薬
・治療の時期・サンプル採取の時期 など

※病名以外の情報は使用しません。

 

研究責任者

京都大学医学部附属病院 免疫・膠原病内科
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
電話:075-751-4380 FAX:075-751-4338
院内講師 吉藤 元

 

京都大学医学部附属病院神経内科で病理解剖を施行された症例の組織を、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について (平成30年12月21日更新)(平成30年7月12日)

対象研究名:剖検脳組織を用いた7T MRI装置による神経疾患の病理学的検討

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院神経内科において、昭和54年以降にお亡くなりになり医学研究へのご協力のため病理解剖を施行させていただいた方。

研究目的・方法の概要

MRI(マグネティック(磁気)レゾナンス(共鳴)イメージング(画像))は磁気を用いて脳などの部位を鮮明に撮像することのできる装置で、医療診断に用いられています。磁場強度の増加とともに発展し、現在は3テスラ装置がMRI診療診療に使われています。この流れの中で、7テスラMRI装置が次世代の診療を担う装置として、現在世界中で研究が行われ始めています。この7テスラMRI装置は微細な構造まで描出することができ、例えば、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患で生じる組織の変性などの病態を、従来よりも高精細に検出したりすることが期待されています。例えば、アルツハイマー病などの認知症を呈する疾患では重要とされている、マイネルト基底核と呼ばれる構造の検討を行ったり、パーキンソン病では黒質と呼ばれる部分の内部構造まで検討したりすることが期待されています。さらに、このような神経変性疾患に限らず、視床と呼ばれている構造の内部を明らかにしたり、脳幹の微細な構造の同定を行ったりすることによって、様々な研究の基礎的な知見を得ることが重要と考えられます。しかしながら、新しくMRIで認められた構造の同定には実際の病理脳組織との比較検討が必要です。このため、病理解剖にご協力いただいた症例に関し、MRI画像と病理組織の比較検討を行うための研究計画を立てました。
さらに、比較検討を行うにあたり、脳表面の立体的な3次元的データを得ることにより、従来よりも正確な重ね合わせを行うことが出来る可能性があり、3Dスキャナを用いたデータ取得も行い、このデータも用いて検討します。
安全性に関して、7テスラMRIは非常に強い磁場を用いて行う検査です。磁場の人体に対する生物学的影響はほとんどないと考えられていますが、生体では眩暈や吐き気が起きることがあります。剖検脳組織内部でも渦電流が発生し、ある程度の発熱が否定できませんが、撮像時の設定により、安全に撮影を行う予定です。
本研究は本学倫理審査委員会の審査を受け、研究機関の長の許可を受けて研究を実施されます。

個人情報の取り扱いに関して

患者さんの診療情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、論文等の発表後少なくとも10年はデータを保管します。

利益相反に関して

本研究は、運営費交付金および国立研究開発法人日本医療研究開発機構 戦略的国際脳科学研究推進プログラム「先進的MRI技術に基づく総合データベースと大規模コホートデータの連結による高齢者神経変性疾患の責任神経回路の解明」と共同して行われ、特定の企業からの資金提供を受けておりません。利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

研究期間に関して

本研究の研究期間は承認日である2018年6月20日より2023年6月19日までの予定です。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者のご遺族でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学部 人間健康科学科専攻 澤本 伸克

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口:
京都大学医学部 神経内科 島 淳 澤本伸克 (人間健康科学科専攻)
 (tel) 075-751-3111
京都大学の相談窓口:
京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel)075-751-4748 
(E-mail) ctsodan[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

京都大学医学部附属病院で撮像された画像データを、研究に提供させていただくことにあたっての情報公開について(平成30年7月12日)

対象研究名:磁気共鳴画像法(Magnetic Resonance Imaging, MRI)で得られた脳画像と臨床評価尺度のデータベース構築と多施設による共同運用

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院において、2010年4月より2015年3月までの間にドパミントランスポータ([11C]β-CFT)を用いた脳機能評価に関する研究にご参加いただき、MRIを撮影された方。

研究目的・方法の概要

神経疾患や精神疾患の原因解明や、新しい治療法の開発を目指した研究では、脳画像をはじめとする研究資源が大きな役割を担っています。しかし、個別の研究グループがこれらのリソースを短期間に多数収集することは容易ではありません。このため、神経疾患や精神疾患において研究に真の飛躍をもたらすためには、このような研究リソースを 今まで以上に充実させ、画一的に品質管理し、複数の研究機関で相互運用することが重要と考えられます。
その第一歩として、複数の施設で撮像されたMRI画像を多数例収載したデータベースを構築し、今後、大規模な病態解明研究を創出・推進するために基盤整備を行うことを目指す研究計画を立てました。この研究のため、以前に撮影にご協力頂いた際のMRI画像を東京大学と共有し、研究の推進に役立てたいと考えております。

研究期間

倫理審査承認日から2028年4月20日を予定しています。

個人情報の取り扱いに関して

被験者情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学神経内科ホームページ内に掲載いたします。
 研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学医学研究科  人間健康科学系専攻 澤本 伸克

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口: 京都大学医学研究科臨床神経学(脳神経内科)
島 淳、 澤本 伸克 (人間健康科学系専攻)
 (tel) 075-751-3111
京都大学の相談窓口: 京都大学医学部附属病院 相談支援センター
(Tel) 075-751-4748
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2012年1月から2015年3月までの間に、てんかんの検査、治療のため当院に入院され、「言語の検査」(言語聴覚士および作業療法士による心理検査)、およびFDG-PET検査を受けられた患者さんへ(平成30年4月5日)

1、はじめに

高次脳機能障害とは、脳損傷に起因する認知障害全般を指し、この中にはいわゆる局所症状(脳の限局した病変によって機能が脱落したために現れる兆候や症状)としての失語・失行・失認のほか記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などが含まれます。左記を評価するため、脳卒中などの病巣診断に従来から神経心理学的手法を用いた検査がなされてきました。現在私たちは様々な神経心理学的手法を用いて、中枢神経系疾患を有する患者様の現状評価及び治療前後に評価を行う事で、経時的な高次脳機能の評価や画像検査などと併せての高次脳機能に関わる機能の局在・脳の可塑性を明らかにする研究を行っています。
 その一つとして、意味記憶に関連した新しい課題(検査)について、特に側頭葉てんかんの患者さんで評価を行っていますが、これまで行ってきた既存の検査との関係は不明でした。そこで、本研究で検査を行っている患者さんと似た背景を持ち、既存の言語に関連する検査を行った患者さんの結果と比較し、また、FDG-PETの結果と心理検査の結果の相関から、意味記憶の局在についても検討を行うことで、本研究をより進めていくことしました。
 本文書は、これまで記録した検査結果と画像データを本研究(下記の項目2)で利用させて頂くことをお伝えし、またそれに同意頂けない場合に本研究への参加を同意・希望されない旨をご連絡頂きたく、公開しております。
 実際的には、本研究への参加に同意頂ける場合には特に何もして頂かなくて問題ございません。また、もし新しい研究参加に同意頂けない・希望されない場合は、下記の項目14. 「お問い合わせ先」までご連絡下さい。

2、研究科題名

神経心理学的手法を用いた高次脳機能検査の開発とその評価

3、研究の目的

本研究では、高次脳機能障害、特に意味記憶に関連した新しい課題とその機能局在について研究しています。過去の既存の検査との関係を明らかにすることで、より検査の有用性を明らかにし、さらに画像検査の結果も合わせることで、正常脳機能の解明を行うことが本研究の目的です。

<この研究に検体が使用されることで考えられる利益と不利益>
利益:研究にご参加いただくことによる直接のメリットはありません。
不利益:研究に参加されなかった場合でも、あなたと主治医との関係が悪くなることや、治療上の不利益を受けるようなことは一切ありません。

4、研究の方法

てんかん患者さんで、以前から行われてきた神経心理学的検査ではどのような結果になるかを解析するほか、FDG-PETで評価した脳機能の結果を合わせて、コンピュータを用いて解析を行います。
今回新たに記録することはありません。これまで記録したデータを様々な手法を用いて解析を行います。
より良い研究にしていくため、本検査の結果に加えて、あなたの病気の種類・経過、頭部MRIデータ、てんかん発作や脳機能に関する検査データ、診療記録を本研究の資料として、個人が特定できない状態にして保管・参照させていただきます。また国内外の他の研究施設と協力して特殊な解析を含めて、利用させていただくことがあります(二次利用)。

5、期待される利益

研究参加に同意いただけると、脳が言語、特に意味に関係した記憶をどのように情報を処理しているかがわかることにより、脳科学の発展に役立ちます。

6、起こりうる不利益と健康被害への対応

既に記録されたデータを用いるため、対象者本人に身体的なものをはじめ、不利益・健康被害はありません。

7、本研究への参加について:参加・離脱の任意性

あなたがこの研究に参加するかは自由であり、参加されなくても一切不利益は生じません。また、いつでも、この研究への参加拒否ができます。また、この研究により、個人に余分な医療負担がかかることはありません。他の患者さんの個人情報保護や当該臨床研究の独創性の確保に支障がない範囲で、当該臨床研究計画及び当該臨床研究の方法に関する資料を入手又は閲覧することができます。

8、プライバシー保護について

この研究で得られた結果は、てんかんの病態解明や正常脳機能の解明に使用します。国内外の専門の学会や学術雑誌に発表されることもありますが、その場合あなた(患者さん)のプライバシーを最大限に配慮し、尊重します。データは鍵のかかる部屋の中で紙媒体またはパスワードで保護された電子媒体に保存します。学術的に不必要な個人情報(氏名・住所など)は、共同研究施設へデータを提供する際も含めて外部に公表されることは一切ありません。

9、研究の費用

この研究に参加していただくことにあたり金銭的負担はなく、京都大学てんかん・運動異常生理学講座、神経内科の研究費や文部科学省・厚生労働省の科学研究費などにより賄われます。この研究に対する企業やその他の外部団体か らの資金提供はありません。また、参加していただくことに対する謝礼はありません。

10、研究期間

この研究は2016年5月18日より行われており、2020年5月8日まで実施される予定です。研究に関する情報は、研究終了または論文化のいずれか後になる方から10年間保存します。

11、研究終了後の試料・情報の取り扱い

研究終了研究終了または論文化のいずれか後になる方から10年間保存します。その後利用されないあなたの研究データは紙のものは裁断機にかけて廃棄され、電子媒体に残ったデータは完全に消去されます。

12、研究の審査と情報公開

この研究は倫理委員会の審査を受けたうえで、京都大学大学院医学研究科長
および京都大学医学部付属病院長の認可のもと実施されています。研究の概要
はUMIN(大学医療情報ネットワーク)で登録され必要に応じて情報公開を行います。

13、研究組織と研究成果の帰属(知的財産権など)

この研究は京都大学てんかん・運動異常生理学講座、神経内科、脳神経外科、脳機能総合研究センターが中心となり、他の国内外の施設と協力して研究を行います。詳細に関する説明をご希望な方はお申し出ください。
この研究で得られたデータは、てんかん・運動異常生理学講座、神経内科、脳神経外科が所有・管理します。この研究により何らかの知的財産権(特許など)が生じた場合にはてんかん・運動異常生理学講座、神経内科、脳神経外科に属します。

国内外の共同研究施設と共同研究者(各施設の代表者)は以下の通りです。

<国内>
愛媛大学大学院医学系研究科脳神経外科学   國枝 武治
<国外>
The University of Manchester School of Psychological SciencesProf. Matthew Lambon-Ralph

14、お問い合わせ先

この研究に関して何かわからないこと、ご心配なことがございましたら、いつでも下記連絡先にご相談ください。また、他の研究対象者等の個人情報保護の上、研究に支障がない範囲で、研究に関する資料の入手・閲覧ができますのでご希望の方はお申し出ください。

京都大学大学院医学研究科�� 臨床神経学�� 松本理器
TEL 075-751-3771
京都大学大学院医学研究科�� てんかん・運動異常生理学講座�� 下竹昭寛
TEL 075-751-3662
京都大学大学院医学研究科�� 臨床神経学�� 坂本光弘
TEL 075-751-3772
京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛
TEL 075-751-4899
Email: trans[at]kuhp.kyoto-u.ac.jp

E-mailは、[at]を@に変えて下さい。

 

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平成29年

2010年以降に当科で血液や脳脊髄液検体を採取・保存されている患者さんへ(平成29年12月25日)

対象研究名:末梢血・脳脊髄液における神経変性疾患のバイオマーカー探索

 

<研究の背景と目的>

神経疾患の中には原因が不明で、根本的な治療法が確立されていない病気が数多くあります。
パーキンソン病に代表されるパーキンソン病関連疾患もそのうちの一つで、パーキンソン病とその他の疾患(レビー小体型認知症、多系統萎縮症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核症候群など)で治療薬の効果やその後の経過が著しく異なることから、早期に適切に診断をすることが、治療やケアを行っていくうえで非常に大切になります。
現在は患者さんの症状や経過、MRI・核医学などの画像診断でその区別をしていますが、早期には違いが分かりにくいことも多いのが現状です。筋萎縮性側索硬化症(ALS)も根本的治療のない難病であり、新規の治療法の開発が急務です。現在、画像検査や電気生理学的検査などを組み合わせて診断していますが、血液検査や脳脊髄液検査で重症度を反映した、早期に診断を確定できる指標がまだ発見されていません。

我々は、これらの疾患を早期に区別し診断できるようなバイオマーカー(病気を見分ける指標となる物質を診断マーカー)を確立したいと考えています。診断マーカーが確立されれば、こうした疾患の診断が安全で簡便に行われるようになることが期待され、そこから治療法開発の糸口が見つかる可能性もあるものと考えています。

<研究の方法>

これらの病気を発症された患者さんや、これらの病気をお持ちでない患者さん(疾患対照群)の、脳脊髄液や血液などに含まれているタンパク質の解析を行います。

検体は2010年~現在の間に京大病院神経内科で保存している検体(血液、髄液)を使用させていただく場合があります。個人情報等には十分配慮をし、患者さんに追加のご協力をお願いすることや、不利益が及ぶことは一切ありません。

<利用する試料や情報について>

利用する試料は、既に採取し凍結保存をしている血液、髄液です。また、解析の際には、年齢や性別、疾患名、併存疾患、画像検査などの臨床情報を利用する可能性がありますが、これらの個人情報の管理には十分に注意致します。

<この研究に検体が使用されることで考えられる利益と不利益>

利益:研究にご参加いただくことによる直接のメリットはありません。
不利益:研究に参加されなかった場合でも、あなたと主治医との関係が悪くなることや、治療上の不利益を受けるようなことは一切ありません。

<研究期間>

本研究は倫理委員会承認日より5年間です。

<プライバシーの保護について>

結果は、専門の学会や学術雑誌に発表されることもありますが、プライバシーには慎重に配慮し、患者さん個人に関する情報(氏名など)が外部に公表されることは一切ありません。

<他の医療機関・研究機関への資料の提供について>

採取した脳脊髄液や血液は京都大学病院で解析をおこないますが、一部、他の医療機関・研究機関に送付し、解析を依頼する可能性があります。その場合も検体情報は匿名化されていますので、あなたの個人情報が外部に漏れることはありません。

<共同研究者>

京都府立医科大学大学院医学研究科 分子脳病態解析学講座 徳田隆彦
公益財団法人がん研究会 がんプレシジョン医療研究センター 植田幸嗣

<研究に関する資料の閲覧について>

希望に応じて、他の被験者の個人情報保護や当該臨床研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画の詳しい内容をお見せすることも可能です。

<研究資金と利益相反関係について>

この臨床研究は、奨学寄附金(三菱財団自然科学助成)および公的研究費である国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED) からの科学研究費補助金(革新的技術による脳機能ネットワークの全容解明プロジェクト)により実施します。また、本研究は、特定の企業からの資金提供を受けておりません。利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

<費用および知的財産権について>

費用について患者さんが負担する部分はありませんが、謝礼のご用意もありませんのでご了承ください。また、本研究結果により知的財産が発生した場合は、大学および研究者に帰属します。

<お問い合わせ先>

本研究に関するお問い合わせや 過去の保存検体の利用を望まれない方は下記までご連絡ください。

-研究担当者-
京都大学医学部附属病院 神経内科
担当者:奥田真也、上村紀仁、高橋良輔
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54 
Tel: 075-751-3767  
E-mail: okudas\kuhp.kyoto-u.ac.jp(奥田) 

 -苦情相談窓口-
京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54 
Tel: 075-751-4899
E-mail: trans\kuhp.kyoto-u.ac.jp

E-mailは、\を@に変えて下さい。

※本研究は、2016年5月 京都大学医の倫理委員会の承認を受け、研究機関の長の許可を受けています。

 

臨床研究実施における情報公開について(平成29年6月22日)

対象研究名:ビデオと頭蓋内脳波を用いた、ヒトの自然行動における神経基盤の解明とその臨床的有用性の検討

 

【研究機関】
京都大学医学部附属病院 神経内科(てんかん・運動異常生理学)、脳神経外科

【研究責任者】
池田 昭夫
京都大学大学院 医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座 教授

【ご協力をお願いする方】
過去に当院で、てんかん外科手術において頭蓋内電極の留置を受けられた方

【研究の対象となる事項】
頭蓋内電極留置において計測したビデオデータおよび頭蓋内脳波データ  および 臨床情報、頭部画像データ
(本研究の対象となるデータはいずれも、てんかん外科手術の際に計測されたものであり、本研究において新たにデータをとるものではありません。従って、研究に参加いただくにあたって、何かをしていただくことはありません。

ご協力をお願いする方で、本研究への参加を希望されない場合には、お手数ですが、下記のお問い合わせ先にご連絡下さい。

研究の目的

これまでの神経科学研究によって、特定の実験課題を行っている時の脳活動については多くのことが分かってきましたが、一方で、我々が自然な状況で行動している時の脳活動については、ほとんど分かっていません。本研究では、てんかん外科の際に行った頭蓋内電極(硬膜下電極や深部電極など)の記録データを基に、こうした自然行動に関わる脳活動を解明することを目指します。
さらに、得られた知見をもとに、頭蓋内電極におけるより負担の少ない検査方法の開発や、医工学(医学と工学の知見・技術を駆使して、医療用機器開発などの社会貢献を図る学問領域)など他分野への応用を目指します。

研究の方法

この研究では、当院でてんかん外科手術の際に頭蓋内電極留置を受けられた方を対象とします。研究では、頭蓋内電極留置の際に得られたデータを用いて解析を行います。従って、本研究において、新しくデータをとる必要はありません。
具体的には、ビデオデータを用いて下記のような行動に着目し、その頭蓋内脳波(硬膜下電極や深部電極により記録された脳の活動)の解析を行います。
・ 運動:手足の運動、物に手を伸ばしてつかむ運動、道具を使う運動
・ 言語活動:言葉をしゃべる・聞く、あるいは字を書く・読む
・ 感覚:物に触れている時、音を聞いている時、物を見ている時
・ 安静:起きた状態で何もしていない時、寝ている時
(これらを全てではなく、この中のいくつかについて解析を行います。また、この他にも随時追加する可能性はあります。)

研究の期間

この研究の参加者として登録させていただいた時点から、逐次解析を行っていきます。研究は原則として、今後永続的に行っていきます。

個人情報保護の仕組み

この研究で扱うデータについては、研究に携わる者以外が研究参加者を特定出来ないように、個人に関する情報は匿名化して扱います。
またデータおよびこれにより得られる結果については、この研究の目的にのみ使用し、その他の如何なる目的においても使用いたしません。

研究成果の公表

本研究の成果については、国内外の学会・研究会および学術雑誌での発表、あるいはてんかん・運動異常生理学講座のウェブサイトを通して、公表する予定です。

研究計画に関する内容の入手・閲覧について

参加者あるいはご家族の希望により、他の研究参加者の個人情報保護や当該臨床研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、当該臨床研究計画及び当該臨床研究の方法に関する資料を入手又は閲覧することができます。
その場合は、下記のお問い合わせ先にご連絡下さい。

お問い合わせ先

京都大学大学院 医学研究科 脳病態生理学講座 臨床神経学
吉永健二(大学院生)
Eメールでの問い合わせ:kyoshi\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい)

京都大学大学院 医学研究科 脳病態生理学講座 臨床神経学 第5研究室
電話:075-751-3772

京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛
電話:075-751-4899
Eメールでの問い合わせ:trans\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい)

 

2001年4月以降に当院で多発性硬化症・視神経脊髄炎あるいはその疑いとして検査・治療を受けられた患者さんへ(平成29年6月21日)

対象研究名:中枢神経免疫疾患の臨床実態調査 

研究の目的

多発性硬化症などの中枢神経脱髄疾患は個々人で病気の進行や治療への反応が異なっており、病気の多様性があります。MRIなど画像的診断技術の進歩や、血液検査による抗体の測定により、病態の多様性に迫れる可能性があります。本研究の目的は、病態の多様性を解析し、より良い診断と治療法の選択につなげることです。

研究の方法

・対象となる患者さんと研究期間について
2001年4月から2021年12月7日までの間に、京都大学神経内科を受診され、画像検査・髄液検査・血液検査などを受けられた患者さんが対象となります。研究については、倫理審査委員会承認日から2021年12月7日まで実施します。
・方法について
多発性硬化症もしくは、多発性硬化症と診断されないものの、他の中枢神経脱髄疾患を疑われた患者さんの画像検査結果・血液・髄液検査検体を使用します。その画像データ・血液データ・髄液データを疾患ごとに解析し、比較します。また、電子カルテ上から得られる臨床・検査データも合わせて情報を収集し解析します。
・資料の管理について
情報はすべて匿名化され、個人が特定されることはありません。また、研究結果が学会発表・医学研究論文として公表される場合でも個人が特定されることはありません。

参加の任意性、撤回の自由について

ご自身、あるいはご家族の情報について、本研究への登録をご希望にならない場合は、下記連絡先までご連絡ください。ご連絡時期によっては、すでに解析、学会発表・医学研究論文として公表されている可能性があり、その場合はご連絡いただいた以降分についての対応となりますことご了承ください。

情報公開

他の研究対象者等の個人情報等の保護、研究に支障がない範囲での研究に関する資料の入手・閲覧が可能です。希望される場合は下記連絡先までご連絡ください。

倫理審査

本研究は京都大学医学部附属病院、医の倫理委員会の倫理審査を受け、研究機関の長の許可を得ています(2016年12月8日初回承認、2017年6月13日更新)。

利益相反

この臨床研究は、奨学寄附金(神経病理研究助成)により実施します。臨床研究の実施にあたり、利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。

研究責任者

髙橋良輔 京都大学附属病院 脳病態生理学講座 臨床神経学 教授

研究組織

本研究は、下記共同研究機関との共同研究です。
関西医科大学総合医療センター(神経内科)  研究責任者:近藤誉之
京都府立医科大学(神経内科)  研究責任者:藤井ちひろ
愛媛大学医学部(老年・神経・総合心療内科学講座)  研究責任者:越智博文
公益財団法人田附興風会北野病院(神経内科)  研究責任者:松本禎之
独立財政法人国立病院機構京都医療センター(神経内科)  研究責任者:中村道三

本研究課題の窓口

京都大学 神経内科
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL:075-751-3111
担当者:濱谷美緒、端祐一郎 大学院生(臨床神経学)
2016年8月 京都大学 医の倫理委員会承認

病院の相談窓口

京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛
電話:075-751-4899
E-mail:trans\kuhp.kyoto-u.ac.jp (E-mailは、\を@に変えて下さい)

 

平成15年以降、「難治性部分てんかんにおけるてんかん発作伝播様式の解明と脳機能可塑性の研究:低頻度大脳皮質電気刺激法による検討(当院医の倫理委員会承認番号443)」にご協力頂いた患者さんへ(平成29年6月2日)

てんかん病態下の脳内ネットワーク機構と機能可塑性の解明 -頭蓋内電極を用いた低頻度大脳電気刺激法による検討-

 

1.はじめに

大脳は個々の脳領域同士がお互いに密に連絡をとりあって機能しており、またてんかん発作はこの脳内の線維連絡(ネットワーク)を通じててんかんの発生源からてんかん波が周囲ないし遠方の脳領域に広がることにより生じます。過去に頭蓋内電極を留置した状態で低頻度電気刺激を脳の一部位に与えることにより、正常およびてんかんにより変化した脳内の線維連絡を検査に同意頂き、施行致しました。今回我々はこれまでの患者さんで記録したデータと今後新たに記録するデータを用いて、さらにてんかん病態と正常脳機能の解明を進めていくため、新たな研究課題を進めることと致しました。
本文書は、これまで記録したデータを新しい研究(下記の項目2)で利用(二次利用と)させて頂くことをお伝えし、またそれに同意頂けない場合に新しい研究への参加を同意・希望されない旨をご連絡頂きたく、公開しております。
実際的には、新しい研究参加に同意頂ける場合には特に何もして頂かなくて問題ございません。また、もし新しい研究参加に同意頂けない・希望されない場合は、下記の項目14.「お問い合わせ先」までご連絡下さい。

2.新たな研究課題名

てんかん病態下の脳内ネットワーク機構と機能可塑性の解明
 -頭蓋内電極を用いた低頻度大脳電気刺激法による検討-

3.研究の目的

この研究では、脳の表面あるいは中に置いた電極に、安全性が確認された低頻度電気刺激を脳の一部位に与えることによりみられる反応から、正常およびてんかんにより変化した脳内の線維連絡を調べます。
この研究から得られた結果から、近い将来にてんかんの病態と正常脳機能の解明を行うことが本研究の目的です。

4.研究の方法

てんかん焦点切除術のために留置された頭蓋内電極(硬膜下電極・脳内深部電極)から、大脳刺激を1秒に1回以下のゆっくりとした頻度(低頻度)で行いました。電気刺激が脳内の線維連絡を介して伝わって生じた脳の反応は、通常の脳波計測器で記録し、コンピュータを用いて解析を行っております。
今回新たに記録することはありません。これまで記録したデータを様々な手法を用いて解析を行います。
より良い研究にしていくため、本検査の結果に加えて、あなたの病気の種類・経過、頭部MRIデータ、てんかん発作や脳機能に関する検査データ、診療記録を本研究の資料として、個人が特定できない状態にして保管・参照させていただきます。また国内外の他の研究施設と協力して特殊な解析を含めて、利用させていただくことがあります(二次利用)。

5.期待される利益

研究参加に同意いただけると、次のことに役立つ可能性があります。
① てんかん発作に関わる脳内の線維連絡、正常脳機能に関わる脳内の線維連絡を調べることで、今後のてんかん患者さんのてんかん焦点切除の範囲の決定に役立つ可能性があります。
② 脳がどのように情報をやりとりしているか、またその変化の具合がわかることにより、脳科学の発展に役立ちます。

6.起こりうる不利益と健康被害への対応

既に記録されたデータを用いるため、対象者本人に身体的なものをはじめ、不利益・健康被害はありません。

7.本研究への参加について:参加・離脱の任意性

あなたがこの研究に参加するかは自由であり、参加されなくても一切不利益は生じません。また、いつでも、この研究への参加拒否ができます。また、この研究により、個人に余分な医療負担がかかることはありません。他の患者さんの個人情報保護や当該臨床研究の独創性の確保に支障がない範囲で、当該臨床研究計画及び当該臨床研究の方法に関する資料を入手又は閲覧することができます。

8.プライバシー保護について

この研究で得られた結果は、てんかんの病態解明や正常脳機能の解明に使用します。国内外の専門の学会や学術雑誌に発表されることもありますが、その場合あなた(患者さん)のプライバシーを最大限に配慮し、尊重します。データは鍵のかかる部屋の中で紙媒体またはパスワードで保護された電子媒体に保存します。学術的に不必要な個人情報(氏名・住所など)は、共同研究施設へデータを提供する際も含めて外部に公表されることは一切ありません。

9.研究の費用

この研究に参加していただくことにあたり金銭的負担はなく、京都大学てん かん・運動異常生理学講座、神経内科の研究費や文部科学省・厚生労働省の科 学研究費などにより賄われます。この研究に対する企業やその他の外部団体か らの資金提供はありません。また、参加していただくことに対する謝礼はあり ません。

10.研究期間

この研究は倫理委員会承認日から6年間実施される予定です。研究に関する情報は、研究終了または論文化のいずれか後になる方から10年間保存します。

11.研究終了後の試料・情報の取り扱い

研究終了研究終了または論文化のいずれか後になる方から10年間保存します。その後利用されないあなたの研究データは紙のものは裁断機にかけて廃棄され、電子媒体に残ったデータは完全に消去されます。

12.研究の審査と情報公開

この研究は倫理委員会の審査を受けたうえで、京都大学大学院医学研究科長 および京都大学医学部付属病院長の認可のもと実施されています。研究の概要 はUMIN(大学医療情報ネットワーク)で登録され必要に応じて情報公開を行います。

13.研究組織と研究成果の帰属(知的財産権など)

この研究は京都大学てんかん・運動異常生理学講座、神経内科、脳神経外科、脳機能総合研究センターが中心となり、他の国内外の施設と協力して研究を行います。詳細に関する説明をご希望な方はお申し出ください。
この研究で得られたデータは、てんかん・運動異常生理学講座、神経内科、脳神経外科が所有・管理します。この研究により何らかの知的財産権(特許など)が生じた場合にはてんかん・運動異常生理学講座、神経内科、脳神経外科に属します。

国内外の共同研究施設と共同研究者(各施設の代表者)は以下の通りです。
<国内>
愛媛大学大学院医学系研究科脳神経外科学國枝 武治 
立命館大学情報理工学部知能情報学科北野 勝則
京都大学情報学研究科非線形動力学青柳 富誌生
理化学研究所脳科学総合研究センター認知神経科学北城 圭一
東京大学大学院情報理工学系研究科中嶋 浩平
中部大学創発学術院津田 一郎
京都産業大学コンピュータ理工学部伊藤 浩之
北海道大学理学研究院数学部門行木 孝夫
京都産業大学コンピュータ理工学部奥田 次郎
九州工業大学生命体工学研究科我妻 広明
福岡工業大学情報工学部情報工学科山口 裕
<国外>
Aix-Marseille UniversiteDr. Christophe Bernard, Ph.D.
Johns Hopkins University School of MedicineDr. Nathan Earl Crone, M.D.
Institute of Psychiatry, King’s College LondonDr. Marco Catani, M.D., Ph.D.
Epilepsy Center, Cleveland Clinic Dr. Dileep R. Nair, M.D.

14.お問い合わせ先

この研究に関して何かわからないこと、ご心配なことがございましたら、いつでも下記連絡先にご相談ください。また、他の研究対象者等の個人情報保護の上、研究に支障がない範囲で、研究に関する資料の入手・閲覧ができますのでご希望の方はお申し出ください。

京都大学医学部附属病院神経内科松本理器
TEL 075-751-3771
京都大学医学部附属病院神経内科小林勝哉
TEL 075-751-3772
京都大学医学部附属病院総務課研究推進掛
TEL 075-751-4899

2016年12月 京都大学 医の倫理委員会承認

 

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平成28年

2006年4月以降に当院で脳波検査を受けられた患者さんへ(平成28年8月10日)

対象研究名:臨床脳波データを利用した脳疾患の病態および生理的脳機能の解明

研究の目的

脳波検査は、てんかんを含む様々な脳の病気において、診断、病状の判断などに欠かせない検査です。近年、脳波データを用いた様々な解析方法が発達しており、診療上の必要性から記録された脳波データを利用することで、新たな負担を与えることなく、てんかんを含む脳疾患の病態、さらには生理的脳機能の解明を行うことが本研究の目的です。

研究の方法

診療の一環として、2006年4月以降に京都大学医学部附属病院で脳波検査を受けられた方を対象としております。記録された脳波データ(脳波と同時に記録された心電図、眼電図、筋電図、ビデオ記録を含む)を複製し、波形を見て判断したり、コンピュータで計算処理を行います。脳波検査には、通常の脳波(覚醒脳波、睡眠脳波)検査、長時間ビデオ脳波、頭蓋内脳波記録が含まれます。

期待される利益と起こりうる不利益

対象者本人には直接の利益はありません。ただし、難治部分てんかん患者さんにおいては、本研究結果が、1) てんかん発作の発生源(てんかん焦点)、2) 運動・言語機能などに必要な脳の領域が、それぞれ脳のどこにあるか知るのに役立つ可能性があります(てんかんの手術では、てんかん発作抑制のためてんかん焦点がどこか、焦点切除術後の障害を防ぐため脳機能をもつ領域がどこにあるかを知ることが重要と考えられます)。診療の一環として施行された脳波検査のデータを利用するため、対象者本人に不利益はありません。

重篤な有害事象への対応

診療の一環として施行された脳波検査のデータを利用するため、有害事象はありません。

この研究への参加について,参加・離脱の任意性

あなたがこの研究に参加するかは自由であり、参加されなくても一切不利益は生じません。また、いつでも、この研究への参加拒否ができます。参加に御協力頂けない場合、あるいはご質問がある場合は、下記の問い合わせ窓口にご連絡下さい。また、この研究により、個人に余分な医療負担がかかることはありません。他の患者さんの個人情報保護や当該臨床研究の独創性の確保に支障がない範囲で、当該臨床研究計画及び当該臨床研究の方法に関する資料を入手又は閲覧することができます。

プライバシーの保護

この研究は倫理委員会の審査を受け許可を受けたものであり、得られた結果は、専門の学会や学術雑誌に発表されることもありますが、あなたのプライバシーは十分に尊重されます。結果発表の際には慎重に配慮し、個人に関する情報(氏名や顔など)が外部に公表されることは一切ありません。実際の解析には個人に関する情報を削除したデータを用いて、データがどなたのものであるかを示す対応表は別にして厳重に保管致します。

試料等およびデータの保管

資料およびデータは約10年間保管します。データを破棄する際には、紙面は裁断機にかけ、磁気もしくは光学データについては消去します。

費用および謝礼について

診療の一環として施行された脳波検査であり、追加でかかる費用および謝礼はありません。

特許権等について

解析の結果として特許権などが生じる可能性がありますが、その権利は共同研究機関および研究遂行者などに属し、あなたには属しません。また、その特許権などを元にして経済的利益が生じる可能性がありますが、これについてもあなたには権利はありません。

研究資金

文部科学省からの研究助成金によって調達されます。提供者と研究者との間には利害関係はありません。

他の研究機関へのデータ提供

本研究は、高度な計算処理を行うものであり、共同研究機関として倫理委員会に申請した機関に個人情報を特定できないデータ形式にしてデータ提供を行う場合があります。

問い合わせ等の窓口

京都大学 神経内科 第3・5研究室
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL:075-751-3772/3774
E-mail:daifuma\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい。)
担当者:池田 昭夫、特定教授(てんかん・運動異常生理学)
担当者:大封 昌子、大学院生(臨床神経学)

京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛 TEL: 075-751-4899 E-mail: trans\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい。)

2016年8月 京都大学 医の倫理委員会承認

 

2006年以降に当院で診療を受け、慢性硬膜下電極留置術を施行したてんかん患者さんへ(平成28年7月25日)

対象研究名:難治性てんかん病態におけるグリア機能の解明と診療ガイドライン作成の研究

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院神経内科において、2006年以降当院にて慢性硬膜下電極留置術を施行し、焦点切除を行った難治性てんかん患者を対象とします。

研究目的・方法の概要

てんかんとは、様々な要因によってもたらされる慢性の疾患であり、大脳の神経細胞が過剰に発火することによる発作(てんかん発作)を主徴とする疾患と定義されており、人口の約1%に起こる最も多い神経疾患の一つとされています。治療法は薬物療法、外科的治療などがありますが、適切な2~3種類の抗てんかん薬を使用しても発作が続く場合は、外科治療が考慮されます。
当院では、外科治療の術前評価として慢性硬膜下電極を留置し、てんかん焦点の検索および脳機能評価を行っております。その際得られる脳波データのうち、とりわけ、より低周波の活動(DC電位, infraslow)はグリア細胞の機能を反映するとされ、てんかん原性を示唆するバイオマーカーになりうる可能性が近年注目されています。グリア細胞とは、中枢神経系を構成する細胞の一つであり、これまでニューロン(神経細胞)を補佐する脇役と考えられてきました。しかし、近年の研究によりニューロン活性やシナプス形成の制御など、脳の活動に積極的に関与している可能性が示唆されており、てんかん病態への関与が想定されています。しかし、そのメカニズムや発生機構については一定した見解が得られておりません。
そこで本研究ではこれまで手術を受けられた方の脳波データおよび切除標本をもとに、グリア細胞が発生機構とされるDC電位と病態との関連を詳細に検討することで臨床的有用性を明らかにし、またDC電位の記録・解析・解釈の標準化を目的とした診療ガイドライン作成を目指していきます。

個人情報の取り扱いに関して

患者さんの診療情報は匿名化した上で,京都大学神経内科と共同研究施設である、東京医科歯科大学医学部付属病院、国立病院機構西新潟中央病院、国立病院機構静岡てんかん・医療センター、国立精神・神経医療研究センターで共有します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

もし本研究にご協力いただけない場合や、ご質問などがある場合には下記までご連絡いただけましたら幸いです。ご家族の問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者のご家族であることを確認させていただいた上で、他の研究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応致します。

研究機関名・責任者

京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座 特定教授 池田 昭夫

問い合わせ等の窓口

京都大学医学研究科臨床神経学 中谷光良、井内盛遠、池田昭夫
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL:075-751-3772 FAX:075-751-9416
E-mail:nakatani\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい。)

京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛 TEL: 075-751-4899 E-mail: trans\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい。)

2016年7月 京都大学 医の倫理委員会承認

 

臨床情報とMRI、ドパミントランスポーターSPECTを、研究に提供させていただくのにあたっての情報の公開について(平成28年3月3日)

対象研究名: ドパミントランスポーターSPECT、MRIを用いた多系統萎縮症の病態解明

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院神経内科に平成26年2月以降に受診された方の中で、多系統萎縮症と診断された方。 京都大学医学部附属病院神経内科において、昭和54年から平成27年9月までに病理解剖を施行させていただいた方の中で、多系統萎縮症と診断されていた方。また、疾患対照として、変性疾患、脳血管障害など多系統萎縮症以外の診断をされた方。

研究目的・方法の概要

多系統萎縮症は脳の様々な場所で細胞が障害を受けることにより生じます。その結果、ふるえや体のふらつきといった運動症状、便秘・立ちくらみといった自律神経症状など多様な症状がみられます。この病気がどのようにしてこういった様々な細胞に進展していくか、現時点で明らかになっていません。そこで、京都大学医学部附属病院神経内科は、画像検査と病理組織の解析によって、この病気の空間的な拡がり方を検討することにしました 。 具体的には、京都大学医学部附属病院附属病院に平成26年2月以降受診された患者さんのなかで、多系統萎縮症と診断された患者さんを対象とします。患者さんの診療録(カルテ)を元にMRI、ドパミントランスポーターSPECT検査の結果を解析して、病態を調べたいと考えています。また、京都大学医学部附属病院神経内科で病理解剖を施行させていただいた方の中で、上記選択基準に該当する方の脳と生前の画像検査を利用させていただきたいと考えています。

個人情報の取り扱いに関して

患者さんの診療情報は匿名化します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学神経内科ホームページ内に掲載いたします 研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者でいらっしゃることを確認させていただいた上で、他の研究対象者の方の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応いたします。

研究機関名・責任者

京都大学神経内科 髙橋良輔

問い合わせ等の窓口

京都大学医学部附属病院 神経内科 丸浜伸一朗、澤本伸克(人間健康科学科)
(tel) 075-751-3111

京都大学の相談窓口: 医学部附属病院 総務課 研究推進掛
(tel) 075-751-4899
(E-mail) trans\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい。)

 

2006年以降に当院で診療を受け、慢性硬膜下電極留置術を施行したてんかん患者さんへ(平成28年7月25日)

対象研究名:難治性てんかん病態におけるグリア機能の解明と診療ガイドライン作成の研究

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院神経内科において、2006年以降当院にて慢性硬膜下電極留置術を施行し、焦点切除を行った難治性てんかん患者を対象とします。

研究目的・方法の概要

てんかんとは、様々な要因によってもたらされる慢性の疾患であり、大脳の神経細胞が過剰に発火することによる発作(てんかん発作)を主徴とする疾患と定義されており、人口の約1%に起こる最も多い神経疾患の一つとされています。治療法は薬物療法、外科的治療などがありますが、適切な2~3種類の抗てんかん薬を使用しても発作が続く場合は、外科治療が考慮されます。
当院では、外科治療の術前評価として慢性硬膜下電極を留置し、てんかん焦点の検索および脳機能評価を行っております。その際得られる脳波データのうち、とりわけ、より低周波の活動(DC電位, infraslow)はグリア細胞の機能を反映するとされ、てんかん原性を示唆するバイオマーカーになりうる可能性が近年注目されています。グリア細胞とは、中枢神経系を構成する細胞の一つであり、これまでニューロン(神経細胞)を補佐する脇役と考えられてきました。しかし、近年の研究によりニューロン活性やシナプス形成の制御など、脳の活動に積極的に関与している可能性が示唆されており、てんかん病態への関与が想定されています。しかし、そのメカニズムや発生機構については一定した見解が得られておりません。
そこで本研究ではこれまで手術を受けられた方の脳波データおよび切除標本をもとに、グリア細胞が発生機構とされるDC電位と病態との関連を詳細に検討することで臨床的有用性を明らかにし、またDC電位の記録・解析・解釈の標準化を目的とした診療ガイドライン作成を目指していきます。

個人情報の取り扱いに関して

患者さんの診療情報は匿名化した上で,京都大学神経内科と共同研究施設である、東京医科歯科大学医学部付属病院、国立病院機構西新潟中央病院、国立病院機構静岡てんかん・医療センター、国立精神・神経医療研究センターで共有します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

もし本研究にご協力いただけない場合や、ご質問などがある場合には下記までご連絡いただけましたら幸いです。ご家族の問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者のご家族であることを確認させていただいた上で、他の研究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応致します。

研究機関名・責任者

京都大学大学院医学研究科 てんかん・運動異常生理学講座 特定教授 池田 昭夫

問い合わせ等の窓口

京都大学医学研究科臨床神経学 中谷光良、井内盛遠、池田昭夫
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL:075-751-3772 FAX:075-751-9416
E-mail:nakatani\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい。)

京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛 TEL: 075-751-4899 E-mail: trans\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい。)

2016年7月 京都大学 医の倫理委員会承認

 

病理解剖の臓器試料の一部を、研究に提供させて頂くのにあたっての情報の公開について(平成28年2月10日)

対象研究名: 脳小血管病の剖検脳における血管内皮活性化および炎症マーカーの検討

対象者の選択基準

京都大学医学部附属病院神経内科において、昭和54年から平成27年9月までに病理解剖を施行させていただいた方の中で、脳小血管病と診断された方。また、疾患対照として、変性疾患、アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓、髄膜炎と診断された方。

研究目的・方法の概要

脳小血管病は高齢者の脳でしばしばみられ,血管病変による認知症の原因となります.その発症機序として血管内皮の障害、血液脳関門の破綻、細動脈硬化による血管反応性の低下などが推定されています。しかし、そのメカニズム、治療については確立されていません。そのため、本研究では、脳小血管病の方の脳を用いて、血管内皮活性化および炎症マーカーを検討し,病態における役割を明らかにします.
本研究を実施するにあたり、本学において病理解剖を施行させていただいた患者さんの中で、上記選択基準に該当する方の、ホルマリン固定脳を一部利用させていただきたいと考えています。

個人情報の取り扱いに関して

患者さんの診療情報は匿名化した上で,京都大学神経内科と三重大学神経内科で共有します.研究成果を学会や論文で発表する際にも,完全に匿名化します.匿名化を条件に、研究期間終了後もデータを保存し、学術研究に活用します。

本研究に関して、お問い合わせいただくための手段について

本研究に関して、ご遺族の問い合わせが可能なように、本研究の内容、実施者、問い合わせ先について京都大学神経内科ホームページ内に掲載いたします。
研究や個人情報に関する問い合わせや、研究への利用停止、研究計画書および研究の方法に関する資料の閲覧を求められた場合には、研究対象者のご遺族であることを確認させていただいた上で、他の研究対象者等の個人情報及び知的財産の保護等に支障がない範囲内に限り、速やかに対応します。

研究機関名・責任者

京都大学神経内科 髙橋良輔
共同研究機関 三重大学神経内科 冨本秀和

問い合わせ等の窓口

本研究課題の相談窓口: 京都大学医学部附属病院 神経内科
澤本伸克(人間健康科学科) 漆谷 真、高橋良輔
(tel) 075-751-3111
京都大学の相談窓口: 医学部附属病院 総務課 研究推進掛
(tel) 075-751-4899
(E-mail) trans\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい。

 

2014年以降に当院で診療を受けたパーキンソン病もしくはパーキンソン病類似疾患の患者さんへ(平成27年9月25日)

パーキンソン病は、振戦(ふるえ)、動作緩慢、筋強剛(筋固縮)、姿勢保持障害(転びやすい こと)を主な運動症状とする脳の病気です。パーキンソン病に似た病気(パーキンソン病類似疾 患)には、様々なものがあります。これらの病気は、進行の仕方や治療方法が異なりますので、 それぞれに応じた管理をすることが理想です。しかし実際には、これらの病気を早い段階で区別 することが難しいことがあります。そこで、京都大学医学部附属病院神経内科は医学研究科脳機 能総合研究センターと共同して、画像検査を使ってこれらの病気をより早期に正確に診断できな いかを検討することにしました。
具体的には、京都大学医学部附属病院附属病院に 2014 年以降受診された患者さんのなかで、 パーキンソン病もしくはパーキンソン病類似疾患と診断された患者さんを対象とします。患者さ んの診療録(カルテ)や各種の検査結果を参照して、症状や診断と画像検査との関係を調べます。 また、別の研究(研究課題名:ドパミントランスポーターSPECT、MRI を用いたパーキンソン病の 病態解明)で得られた健康な成人被験者の画像データも二次利用させていただきます。
この調査は、京都大学における医の倫理委員会にて承認されており、データを解析する際には 患者さんおよび健康な成人被験者の方の名前は使用されずに、番号にて管理されますので、患者 さんの個人情報は保護されております。ご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げ ます。もし本研究にご協力いただけない場合や、ご質問などがある場合には下記までご連絡いた だけましたら幸いです。その際に研究計画書等の閲覧を希望される場合は、研究の実施に支障の 無い範囲で可能です。

問い合わせ先
本研究の実施責任者:髙屋 成利
京都大学大学院医学研究科 脳病態生理学・臨床神経学(神経内科)
京都大学医学研究科 脳機能総合研究センター
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL:075-751-3695  FAX:075-751-3202

 

2008年以降に当院で診療を受けた認知症の患者さんへ(平成28年6月8日)

研究課題名: 認知症の早期診断への脳波利用の試み

 

認知症とは、一度正常に達した認知機能が、生まれつきではない脳の障害によって徐々に低下し、日常生活や社会生活に支障を来すようになった状態です。認知症は、日本で患者数が増加しています。認知症の原因は多岐にわたりますが、その中で変性疾患という、脳の細胞が徐々に減っていく病気があります。アルツハイマー病、レヴィ小体型認知症、前頭側頭型認知症などがその仲間です。また、パーキンソン病に伴って起こることもあります。アルツハイマー病とレヴィ小体型認知症と前頭側頭型認知症とパーキンソン病は、それぞれ症状が異なり、患者さんへの対応も異なります。また、アルツハイマー病には、進行をゆっくりにする治療薬があります。そのため、認知症の早期診断が重要です。
認知症の診断は、症状、血液検査、脳波検査、画像検査(CT、MRI、PET、SPECT)、髄液検査などを総合的に判断して行いますが、より効率的で、安価で、非侵襲的に認知症を早期診断できる検査の開発が求められています。
脳波は、簡便で、安価で、非侵襲的に行うことができる検査です。これまでに、脳波が認知症の診断に有用であったとする報告はありますが、本当に早期診断に有用であるかどうかは、はっきりしていません。
 そこで、早期認知症と考えられる患者さんを対象に、認知症の早期診断に対する脳波の有効性を調べるための臨床研究を行いたいと考えています。
 京都大学医学部附属病院において、2008年から現在までの間に診療を受けた患者さんで、1) 軽度認知機能障害、2) アルツハイマー病、3) レヴィ小体型認知症、4) パーキンソン病に伴う認知症、5) 前頭側頭型認知症と診断された方、もしくはその疑いのある方を対象とします。カルテ、その他画像検査の結果などを参考にしつつ、1) ~5) の患者さんの脳波に相違があるかどうかを解析する予定です。
この研究は、京都大学における医の倫理委員会により承認されており、カルテなどの資料が院外に持ち出されることはありません。データは番号で管理され、患者さんの名前が使用されることはありません。結果を公表する時は、統計として処理されたデータを使用しますので患者さん本人を特定し得る個人情報は保護されます。ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。ご不明な点がある場合には、下記までご連絡いただけましたら幸いです。

研究責任者:京都大学大学院医学研究科
てんかん・運動異常生理学講座 池田 昭夫
問い合わせ先:池田昭夫/人見健文/佐藤啓
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL:075-751-3772,FAX:075-751-9416
E-mail: kei8152\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい。)

2015年4月20日 京都大学医の倫理委員会承認

 

1990年以降に当院で診療を受けたミオクローヌス(不随意運動の一種)を来す病気の患者さんへ(平成28年6月17日更新)

当院におけるミオクローヌスを呈する疾患に関する研究 

ミオクローヌスは四肢・顔面・体幹などに生じる、突然ですばやい「ピクッとした」自分の意志に関係なく発生する運動(不随意運動)です。遺伝、薬剤、感染など様々な原因でおこることが有ります。またしばしばてんかんを伴うことがあり、その場合にはミオクローヌスてんかんと呼ばれます。この様にミオクローヌスを来す疾患はいくつもあります。近年、これらの疾患の病態も徐々に解明されつつあります。しかし、患者さんの数が比較的少ないことから、どの位の数の患者さんがいるか、どの様な病像を示すかなどは分かっていません。これらの疾患の病像を明らかにすることは、ミオクローヌスを来す病気にかかっている患者さんの診療の役に立ち、治療や対策につながる可能性があると考えております。そこで、神経内科(神経生理学研究室(第3,5研究室))では、ミオクローヌスを来す疾患の患者さんの病状の詳細を明らかにする研究を実施することにしました。
具体的には、京都大学医学部附属病院において、1990年から現在までの間に診療をうけた方の中でミオクローヌスを来す病気にかかっていた患者さんを対象とします。カルテおよび各種検査結果などを閲覧し、その既存資料に基づき行います。症状・診察所見・各種の検査(血液検査、髄液検査、脳波、頭部MRIなど)の関係を検討し、ミオクローヌスを来す疾患の頻度など病状の詳細を解析する予定です。
この調査は、京都大学における医の倫理委員会にて承認されており、カルテなどの資料が院外に持ち出されることはありませんし、結果の解析時には患者さんの名前は使用されず、番号にて管理されますので、個人情報は保護されております。また、結果は公表することがありますが、患者さん本人を特定しうる個人情報は保護されます。ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。もし、本研究へのご協力がいただけない場合やご質問などある場合には、下記までご連絡下されば幸甚です。

研究責任者:京都大学大学院医学研究科
てんかん・運動異常生理学講座 池田 昭夫
問い合わせ先:池田昭夫・人見健文
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL:075-751-3772 FAX:075-751-9416
E-mail:hitomi46\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい。)

病院相談窓口:京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛 
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL:075-751-4899
E-mail:trans\kuhp.kyoto-u.ac.jp(E-mailは、\を@に変えて下さい。)

当サイトに関するお問合せは下記までお願いいたします。

京都大学脳神経内科事務局 e-mail:neuroofc@kuhp.kyoto-u.ac.jp