皮質皮質間誘発電位CCEP波形の分類法を確立しClinical Neurophysiology誌に掲載されました
難治性てんかん患者で慢性硬膜下電極留置中に網羅的に刺激・記録した皮質皮質間誘発電位(cortico-cortical evoked potential:CCEP)を解析し、CCEP波形の新たな分類法を確立しました。CCEPは大脳皮質間の因果的な結合性を評価する指標であり、本研究では刺激後の反応時間に基づいて波形を5型に分類し、それぞれの解剖学的分布を明らかにしました。典型的なCCEP(第一陰性波N1の潜時が50 ms未満)は主要白質線維の終端に多く認められた一方、N1潜時がより遅い波形はデフォルトモードネットワークなど特定の脳内ネットワークとの関連を示しました。また、波形の特徴は刺激部位よりも記録部位の皮質細胞構築や機能的特性を強く反映することが明らかとなりました。本分類法はCCEP研究の基盤となるだけでなく、脳神経外科術中の言語機能モニタリングや、正常脳・てんかん脳における脳内ネットワーク結合性の評価への臨床応用が期待されます。九州大学脳神経外科から国内留学されていた迎伸孝助教が筆頭著者、当科教授 松本理器が責任著者として発表しました。


難治性てんかん患者で慢性硬膜下電極留置中に網羅的に刺激・記録した皮質皮質間誘発電位(cortico-cortical evoked potential:CCEP)を解析し、CCEP波形の新たな分類法を確立しました。CCEPは大脳皮質間の因果的な結合性を評価する指標であり、本研究では刺激後の反応時間に基づいて波形を5型に分類し、それぞれの解剖学的分布を明らかにしました。典型的なCCEP(第一陰性波N1の潜時が50 ms未満)は主要白質線維の終端に多く認められた一方、N1潜時がより遅い波形はデフォルトモードネットワークなど特定の脳内ネットワークとの関連を示しました。また、波形の特徴は刺激部位よりも記録部位の皮質細胞構築や機能的特性を強く反映することが明らかとなりました。本分類法はCCEP研究の基盤となるだけでなく、脳神経外科術中の言語機能モニタリングや、正常脳・てんかん脳における脳内ネットワーク結合性の評価への臨床応用が期待されます。九州大学脳神経外科から国内留学されていた迎伸孝助教が筆頭著者、当科教授 松本理器が責任著者として発表しました。