2001年4月以降に当院で多発性硬化症・視神経脊髄炎あるいはその疑いとして検査・治療を受けられた患者さんへ
対象研究名:中枢神経免疫疾患の臨床実態調査
研究の目的
多発性硬化症などの中枢神経脱髄疾患は個々人で病気の進行や治療への反応が異なっており、病気の多様性があります。MRIなど画像的診断技術の進歩や、血液検査による抗体の測定により、病態の多様性に迫れる可能性があります。本研究の目的は、病態の多様性を解析し、より良い診断と治療法の選択につなげることです。
研究の方法
・対象となる患者さんと研究期間について
2001年4月から2021年12月7日までの間に、京都大学神経内科を受診され、画像検査・髄液検査・血液検査などを受けられた患者さんが対象となります。研究については、倫理審査委員会承認日から2021年12月7日まで実施します。
・方法について
多発性硬化症もしくは、多発性硬化症と診断されないものの、他の中枢神経脱髄疾患を疑われた患者さんの画像検査結果・血液・髄液検査検体を使用します。その画像データ・血液データ・髄液データを疾患ごとに解析し、比較します。また、電子カルテ上から得られる臨床・検査データも合わせて情報を収集し解析します。
・資料の管理について
情報はすべて匿名化され、個人が特定されることはありません。また、研究結果が学会発表・医学研究論文として公表される場合でも個人が特定されることはありません。
参加の任意性、撤回の自由について
ご自身、あるいはご家族の情報について、本研究への登録をご希望にならない場合は、下記連絡先までご連絡ください。ご連絡時期によっては、すでに解析、学会発表・医学研究論文として公表されている可能性があり、その場合はご連絡いただいた以降分についての対応となりますことご了承ください。
情報公開
他の研究対象者等の個人情報等の保護、研究に支障がない範囲での研究に関する資料の入手・閲覧が可能です。希望される場合は下記連絡先までご連絡ください。
倫理審査
本研究は京都大学医学部附属病院、医の倫理委員会の倫理審査を受け、研究機関の長の許可を得ています(2016年12月8日初回承認、2017年6月13日更新)。
利益相反
この臨床研究は、奨学寄附金(神経病理研究助成)により実施します。臨床研究の実施にあたり、利益相反については、「京都大学利益相反ポリシー」「京都大学利益相反マネジメント規程」に従い、「京都大学臨床研究利益相反審査委員会」において適切に審査・管理しています。
研究責任者
髙橋良輔 京都大学附属病院 脳病態生理学講座 臨床神経学 教授
研究組織
本研究は、下記共同研究機関との共同研究です。
関西医科大学総合医療センター(神経内科) 研究責任者:近藤誉之
京都府立医科大学(神経内科) 研究責任者:藤井ちひろ
愛媛大学医学部(老年・神経・総合心療内科学講座) 研究責任者:越智博文
公益財団法人田附興風会北野病院(神経内科) 研究責任者:松本禎之
独立財政法人国立病院機構京都医療センター(神経内科) 研究責任者:中村道三
本研究課題の窓口
京都大学 神経内科
〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町54
TEL:075-751-3111
担当者:濱谷美緒、端祐一郎 大学院生(臨床神経学)
2016年8月 京都大学 医の倫理委員会承認
病院の相談窓口
京都大学医学部附属病院 総務課 研究推進掛
電話:075-751-4899
E-mail:trans\kuhp.kyoto-u.ac.jp (E-mailは、\を@に変えて下さい)